キリン・ディアジオは6月27日、業務用市場向けにスコッチウイスキーの「ホワイトホース 樽詰ハイボール」(7L)を発売した。酒にスコッチだけを使った樽詰ハイボールは国内初。ハイボール人気が拡大を続ける中、樽詰のラインアップを拡充することで、飲食店でのオペレーションを簡便化するとともに、品質を安定させる狙いがある。

小泉達也マーケティング部ウイスキーカテゴリーディレクター兼イノベーションディレクターは同日、東京都内の森のビアガーデンで開催したキックオフイベントに、ゼネラルマネージャーのダン・ハミルトン氏とともに出席。ホワイトホースのハイボールについて「“うまい”“うまが合う”などの意味を込めて、“うまソーダ”として提案している」と説明した。

また、「ブランド名のホワイトホースはエディンバラにあった旅籠屋の名前。ロンドンに向かう人たちが夢や希望を語り合った。うまソーダも何かを始めようと考える人たちを応援したい」と意気込みを示した。今後、ホワイトホースの特製ジョッキや店内バナーなどを提供し、飲食店でのうまソーダの売上げ増につなげていく。

ハイボール市場は08年に人気が再燃して以来、ここ10年ほど幅広い年代を巻き込んで拡大を続けている。16年はスコッチ全体が2桁増、ホワイトホースは17年1~5月で6割強の増加をしているという。「ハイボールのベースウイスキーとしては国産ブランドに目が行きがちだが、本格的なスコッチハイボールも楽しんでほしい」(小泉ディレクター)。ユーザーの選択肢を広げることで、ハイボール飲用のさらなる活性化を図る。

樽詰はアルコール度数8%で、規格はリキュール発泡性(1)。年内に2000店での取り扱いを目指し、18年6月までに3600店へと広げたい考え。17年年間では181klの販売を見込む。

イベントにはゲストとしてダチョウ倶楽部のほか、飲食店などを盛り上げるために結成されたホワイトホースチアーズの2人も登場した。

◇日本食糧新聞の2017年7月5日号の記事を転載しました。