要はパンとハンバーグと野菜とソースなんです。ハンバーガーを分解すると、おおむねこの4つの要素で構成されています。これなら手作りできそうだ、と踏んだテミタ。むくむくと湧き上がる「食いしん坊」魂のおもむくまま、作業に取り掛かりました!
コトの発端はいつも通り、セガレ。マックを見つけるたびに「食べたい」と言い出すという、パブロフの犬状態の時期がありまして・・・好奇心も手伝って、手作りして思う存分食べてみようと思ったわけです。

バンズ(丸くて平たいパン) 時短で作るコツは

一番時間が必要なのはパン作り。小麦粉から作ると、一般的な方法では2~3時間はまず必要になります。しかし手作りパンにもいろんな方法がありまして。

テミタがよく使うのが「前日の夜に仕込んでおく方法」。概要を説明しますと、材料を合わせてよくこねて、通常より控えめに発酵させたらビニール袋に入れて冷蔵庫へ。低温下でじっくり熟成させちゃいます。翌朝に生地を取り出して切り分け、乾かないようにして常温で10分置いてから形を整えて発酵、オーブンで焼きます。

「待たずに寝て」焼いたパン(笑) 左は卵を塗って焼き、右は塗らずに焼きました。どっちもおいしそう!

別名、「発酵を待たずに寝て過ごす方法」です(笑)。イーストを使うレシピならほぼ大丈夫、この方法が応用できます!おいしそうに焼けてるでしょ?

そしてもう一つご紹介したいのが、時短&簡単パンの最強レシピかもしれない、とテミタが勝手に信じている方法。その方法についてはレシピ本を紹介します。

『村上祥子の電子レンジ30秒発酵!おうちでらくらく40分で焼きたてパン (村上祥子のらくらくシリーズ)』村上祥子 (著)/ブックマン社

私は、「作ってみたり食べてみたり」する癖を持っています。パン作りについても同じで、手にできるレシピ本は片っ端から読み、興味があるものは書き写して試したり食べたり・・・その中で一番簡単でおいしくて、何よりすっごく早くできるのが、この村上祥子氏のレシピでした。

「結局のところ料理って、正しく時間と手間暇をかけて作るのが一番おいしい」と信じている私ですが、村上先生には降参でした(笑)。それくらい、簡単でおいしくて、とにかく早い!

今回は、最後にご紹介する「カニ風味バーガー」で「40分で焼きたてパン」レシピを活用いたしました。

パティ薄めのまん丸ハンバーグ) 100%ポークで

うちのセガレが「豚!豚がイイよ!」と譲らないので、パティには豚ひき肉を使いました。買ってきたのが300g。塩を2つまみと、ちょっとスパイシーにしたかったので白コショウを多めに。全部ビニール袋でこねこねした後は、3等分してトースターで10分くらい焼きました。

こんがり、おいしそう!

野菜嫌いのセガレよ。かあちゃんはハンバーグに野菜のみじん切りを混ぜ込む技は、知っていてあえて回避したのだぞ、と言わんばかりの「100%ポークパティ」が完成です。

ソース(甘辛和風のたまねぎソース) 簡単に煮詰めるだけ

ハンバーガーの影の功労者こそがソース。今回はパティが豚肉なのもあって、照り焼き風の味が合うかな?と判断しました。たまねぎの歯ごたえも残しながら、簡単に煮詰めるだけの甘辛ソースを手作りしちゃいましょう!

【材料】(2~3人分)
たまねぎ 1/2個
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ1
片栗粉 小さじ1/3~

【作り方】

  1. たまねぎをみじん切りにする。
  2. 小さめの鍋にたまねぎ、醤油、みりんを入れ、弱めの中火にかける。こげそうなら水を少量(大さじ1)ずつ鍋のふちから入れ、たまねぎがしょうゆ色になるまで煮る。
  3. コンロから鍋を外して混ぜながら10秒冷まし、片栗粉をパラパラ振り入れ、すぐによく混ぜる。再び火にかけ、マヨネーズやケチャップくらいのとろみがついたら完成。

※焦げるのを気にして水を入れすぎると味が薄くなります。もし水が入りすぎたら長めに煮ましょう。
※片栗粉がだまになるのが心配であれば、同量の水で溶いて加えてももちろん大丈夫です。

具材たち全員集合!ハンバーガーに設計図なんて不要

ハニーマスタードもおすすめ!

バンズにパティ、洗ってよく水気をとったレタス、手作りソース、ハニーマスタード・・・いよいよハンバーガーに構成してみましょう!

テミタ「もう好きなように重ねちゃって~♪」
セガレ「お肉はこっち(微妙に大きい方)、もらってもいい?」

クッキングシートの上で、思うままに食材を重ねるのがこんなに楽しいなんて。作ってみて良かったと感じました。なにしろハンバーガーってこれ以上ない人気メニュー、子どもたちも大喜び、パーティーのお楽しみメニューにもぴったりです!

カニ風味バーガーも作ってみた

普段は給食の小学校、年に数回お弁当が必要な日があるのですが、ある日の朝、職場に電話がかかって来てテミタは愕然としました。

先生「お母さん、セガレ君がお弁当を忘れて来たみたいです・・・」
テミタ「・・・!(絶句)スミマセン!直ちに持って参ります!」

この時の私の顔色、まぁ見事に「真っ青」だったことでしょう(笑)。だって「セガレ君のお母さん」はお弁当を「作ることさえ忘れていた」のですから!!

こちらのパンは村上祥子氏の「40分で焼きたてパン」レシピで焼きました!

自宅にとんぼ返りして猛烈なスピードで作ったのが「カニ風味バーガー」。作り方は正直いうとショックのあまりあまり覚えていません(!)が、今回「テミタのことだ、きっとこんなこと考えたんだろう」と想像しながら再現してみました。

ソースはマヨネーズ、ケチャップ、中農ソースを同割りで混ぜただけ。

ちょうどその時は、丸パン(食べ残し)とカニ缶(頂き物)があったので、特急で作って持ってった「バーガー弁当」です。

鶏ひき肉にカニかまぼこを混ぜ込んでフライパンで焼きました。コショウ多め推奨!

ちょっと他のお弁当と違って、いやだったかなと心配になって聞いてみました。

テミタ「お弁当の時、大丈夫だった?」
セガレ「すっごくおいしかったし、楽しかったよ!」

どうやら良い思い出になっているようでした・・・(ホッ)。毎度お騒がせな「おっちょこちょいの祟り」ですが、新しいアイデアの種なのかも。