みなさん、こんにちは。ヘルシー志向のママライターあらたふみなです。葛(クズ)って聞いたことはあるけど使ったことがない、という方も多いのでは? 私が長年住む奈良の特産物にもかかわらず、私自身もずっと見過ごしていました。
葛とはマメ科の植物から取った真っ白な澱粉(でんぷん)のこと。太い物なら直径15cm~30cmほどある葛の根を細かく砕いて水で何度も浸し、さらすことをくりかえし作られます。1kgの根からできる葛粉はおよそ100gと、とても貴重な日本の伝統食品なのです。

魅力満点!葛の栄養

葛はマメ科なので大豆と同様「イソフラボン」が含まれていて、骨粗鬆症や更年期障害の軽減、コレステロールの低下に効果が期待できます。ダイエットや小腹が空いているときにもおすすめ食材です。

葛の根を乾燥させたものを葛根と言い、葛根湯(かっこんとう)という有名な漢方方剤にも使われています。血のめぐりを良くして身体を温めてくれるので、風邪の引き始めに食するのもオススメです。

そんな魅力的な葛をぜひ日常に取り入れてみましょう!

簡単葛湯の作り方

さっそく葛湯を作って免疫力アップ!してみましょう。

【材料】(一人分)
葛粉 大さじ1
水 180cc
砂糖 適量
生姜(すりおろし)適量

【作り方】
1.葛と水を入れてよくかき混ぜて溶かす。
※最初から熱湯をいれるとダマになってしまうので、最初は必ず水で溶かしてください。

2.(1)を小鍋にいれ、沸騰したお湯を注ぎさらに手早く混ぜる。

3.とろみが出てきたらお好みで砂糖、生姜を入れる。

4.色が透明になったら完成です!

アレンジ次第で飽きない味に

葛湯はお湯だけで溶かすだけでなく、いろいろな味を楽しむことができます。砂糖の代わりにメープルシロップ、きな粉、りんごジュース、ゆずやレモンなどの柑橘果汁などを加えて味付けを変えれば、食欲のない状態でも食べやすく、飽きません。

左が紅茶葛茶(左)、りんごすりおろし葛茶(右)

他にも紅茶や抹茶の粉末などを入れて混ぜると大人テイストになりますし、梅酒はさらに体ぽかぽかになっておすすめです。

昔は12月から3月の厳しい寒さの中、山奥に入り地面深く生えている葛の根を丁寧にひとつずつ掘りおこし取っていたそう。今では掘る人も取れる山も少なくなりつつあります。そんな貴重な葛は、家族を思うママにとって身体に優しい安心のスローフード。ぜひお試しください!