秀吉や家康も愛した「生せんべい」のおいしい食べ方
愛知在住フードライター瀬山野まりです。愛知で生まれ愛知の食文化に触れながら育ちました。数多くの武将が関わった愛知県・・・豊臣秀吉や徳川家康が愛した「生せんべい」という和菓子をご存じでしょうか。安価でもちもちとおいしい上品な愛知県知多半島の銘菓の一つです。そんな名古屋みやげにもぴったりの生せんべいをご紹介します。
生せんべいとは?
愛知県知多半島の銘菓のひとつ「生せんべい」。総本家田中屋(愛知県半田市)による餅菓子です。米、黒糖、上白糖、蜂蜜を使用しています。もっちりとした食感と上品な味わいでやみつきになるという人もちらほら。そしゃく音が響かず、腹持ちも良いことから観劇の際のお供としても相性が良いものです。
大河ドラマ「真田丸」では豊臣秀吉公が好んだという描写がありましたが、元は徳川家康公に由来するお菓子だと言われています。
せんべいを作る過程に干す、という作業があります。農家で天日干しをしている途中のせんべいをたまたま見かけた家康公が、その半生の状態のせんべいを所望し献上を申し付けたという由来があります。
「生せんべい」のおいしい食べ方
焼かずにそのままで
生せんべい、という名前で何かしら加熱工程が必要かと思われる方もいるかもしれません。しかしこれはそのまま食べてください。焼く必要はありません。
白い方、茶色い方、また両方一度にそれぞれ味わいが異なります。白い方は純粋な砂糖の甘みがありとても素朴で自然な味わいで、もっちりさを心ゆくまで堪能できます。
茶色い方は黒糖の風味が鼻腔をくすぐり、噛みしめると旨味がじわりと広がります。きな粉をかけてもおいしいです。温かいお茶やお抹茶などにもよく合います。
はがすも良し
生せんべいは3枚重ねにより風味や旨味を向上させています。そのまま食べることでそのおいしさを十分を味わえるものですが、あえて3枚にはがして食べる方もいます。1枚ずつにして食べるとよりライトな食感が楽しめます。
個人的にははがした後、再び重ねて食べるとほどよく空気が入りもっちりした中でふわっと感が増すのでおすすめです。
気になるカロリーは?
白色が100gで292kcal、茶色が100gで303kcalです。茶、白、茶で並んでくっついている大判は全部で約781kcalとなります。境目を割ると1枚約87gとなりますので、茶色が264kcal、白色が254kcalとなります。
「生せんべい」は、やさしい味わいでどなたでも食べやすい銘菓です。小腹が空いた時のちょっとしたおやつや、名古屋のお土産にもぴったりです。ぜひ一度お試しください。
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。