初めまして。スポーツ栄養士の馬明真梨子(まみょう まりこ)です。高校アスリート時代のケガや食事に苦労した経験から現在、広島県を中心にジュニアスポーツ選手の食事サポートや保護者向け食トレ講座を行っています。そして、私自身も3児の母として子育てに日々奮闘中です。家庭での食意識は、子ども達の身体作りや成長に大きく影響していると感じています。選手になってからではなく、離乳食期から食を大切にしてほしいですね。

幼少期から食事に興味をもつことが大事!

私たちの身体と心は約60兆個の細胞からできており、食べたものから作られています。

スポーツをしている人は、一般の人よりもより食事から受ける影響が大きくなります。離乳食の間は食に興味や意識をもつお母さんが多いですが、離乳食を終えると意識をもつお母さんが減ってしまう傾向にあります。

子ども達が健康に元気に成長するためにはもちろん「何を食べるか」も大事ですが、将来の「食の自立」にむけて「食に興味をもつ」ことがとても重要になってきます。

色、食感、触感、味、など五感をつかう。食べたものが身体の中に入った後どうなるのか。食べ物の名前、栽培方法、食べることの幸せや楽しみ…。これらを日々の食卓で興味を持てる環境、言葉がけが子ども達の食意識、興味を育てます。

この写真を見ると「ああ、食べたい」「美味しそう」とよだれがでてきました。この気持ちが日々の食卓でも大切です

「何を食べるか」よりも「どう食べるか」を意識しよう!

「何を食べたらいいですか?」「どうすれば栄養バランスの良い食事になりますか?」
どの年代でも必ず聞かれる質問です。

食べ物は口に入れたら終わりではなく、身体のエネルギーや材料として使われるためには「消化吸収」されなければなりません。消化吸収を上手く行うためには、「食べ方」がポイントです。

唾液の分泌量が消化には影響しており、楽しいな、美味しいな、食べたいな、と感じながら食べるほうがしっかり唾液が出ます。しかし、嫌だな、不安だな、楽しくないな、と感じて食べると唾液の分泌が増えず消化吸収も上手くいきません。

「早く食べなさい」「食べないと○○はないよ」などのネガティブな声掛けよりも、食卓が明るくなるように心がけましょう。

続けることができる食べ方が結果を生む

私達の身体も心も、毎日の食べたものの結果です。○○に良いという食べ物を見かけることが多いですが、「毎日できる食べ方」かどうかがポイントです。

毎日できる食べ方として、シンプルな「ごはん+味噌汁」スタイルをおススメしています。お米はパンと比べて脂質も少なくビタミン、ミネラル、食物繊維も含まれています。和食だけでなく、洋食、中華、エスニックなど、どんな料理にもあう主食です。

また、お米は咀嚼を促すので唾液の分泌も促します。消化吸収を促し、胃腸も強くなります。幼少期からしっかり噛む食べ方をするためにも、子ども達にお米を好きになってもらう楽しい食卓作りを意識しましょう。