ピザ協議会は6月30日、恒例行事の「ピザ食べ歩きの会」を開催した。ピザメーカーほか各関連業種で組織される同協議会では、毎回個性的なピザ店を訪れて、ピッツァイオーロのデモンストレーションや実食からメニューの魅力やトレンドを探っている。

今回訪れた東京都品川区小山の「ラ トリプレッタ」は、2014年にオープンしたばかりの新鋭ピッツェリアだが、2年連続「ミシュランガイド東京」の「ビブグルマン」(5000円以下で楽しめる名店)に選ばれた店舗だ。

ピッツァイオーロの太田賢二氏

17歳でイタリア料理に魅了された同店店主でピッツァイオーロの太田賢二氏は、現地での修行を経て14年2月に同店をオープンさせると、わずか10ヵ月で「ビブグルマン」に選ばれた。

イタリアから仕入れる粉は週ごとに種類を変えて生地に仕立てており、気温・室温、さらに入店する人数をも見越して発酵具合を見極める。さらに、ピザには欠かせないトマト水煮缶は缶ごとに微妙な味の違いがあることから、「ジュース」「トマトの実」「ジュース+実」とそれぞれに味見をして、都度塩分調整をするこだわりよう。

「現地ナポリの人にも自信を持って提供できる、自分が納得できる料理を作りあげている」とその腕前を発揮させていたこの日のピザは、モッツァレッラ・チェリートマト・サラミを使った「ピッツァ チーロ」や、5種のチーズのピッツァ「チンクエフォルマッジ」などが振る舞われた。

◇日本食糧新聞の2017年7月7日号の記事を転載しました。