きのこで常備菜をつくっておけば、この時期、なるべく火を使わず料理したい時にも便利です。簡単にアレンジできるので、お弁当や夕食にも大活躍です。今回は基本の調味料である砂糖、塩、酢、醤油、味噌の使い方とアレンジレシピをご紹介します。

【さ】甘辛きのこダネ

大人も子どもも大好きな甘辛味のきのこは、いろんな料理によく合う使いやすい味。

＜材料・作りやすい分量＞
・ブナシメジ…1パック
・ブナピー…1パック
・エリンギ…1パック
・マイタケ…1パック
A・砂糖…大さじ4
A・酒…大さじ2
A・しょうゆ…大さじ2

＜作り方＞

  1. ブナシメジ、ブナピーは石づきを切り落としてほぐす。エリンギは5mmの輪切りにする。マイタケはほぐす。
  2. 鍋に（1）、Aを入れて中火にかけ、混ぜながら汁気がなくなるまで加熱する。

アレンジレシピ「甘辛きのこの卵焼き」

「甘辛きのこダネ」の味と食感が、ふんわり卵焼きと相性ぴったり。食卓やお弁当のおかずに、大活躍間違いなし！

＜材料・2人分＞
・甘辛きのこダネ…60g
・卵…3個
・サラダ油…適量
A・塩…少々
A・みりん…小さじ1

＜作り方＞

  1. ボウルに卵を溶きほぐし、Aを加えて混ぜ合わせる。
  2. 卵焼き器を中火で熱してサラダ油をなじませ、（1）の1/3量を流し入れて全体に広げる。
  3. 半熟状になったら奥側に甘辛きのこダネをのせ、奥から手前に向けて巻く。
  4. 巻いた卵を奥に移し、手前にサラダ油を薄くひく。
  5. 残りの卵液を1/3量ずつ流し入れて焼いたら取り出し、粗熱が取れたら食べやすく切る。

【し】霜降りひらたけの塩きのこ

「霜降りひらたけ」のうま味たっぷりな塩きのこは、あっさり塩味で食べやすい☆

＜材料・作りやすい分量＞
・霜降りひらたけ…2パック
・粗塩…小さじ2
（※精製塩の場合は小さじ1）

＜作り方＞

  1. 霜降りひらたけは食べやすい大きさにほぐす。
  2. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、（1）をさっとゆでて水気をよくきり、熱いうちに清潔な保存瓶に入れて粗塩をふり、フタをする。
  3. 瓶を時々ふりながら、水分が出るまで常温で2～3時間おく。
  4. 水分がきのこの高さの半分以上に上がったら冷蔵庫に入れ、一晩おく。

アレンジレシピ「じゃが塩きのこ」

風味豊かな「霜降りひらたけの塩きのこ」の味わいがじゃがいもにしみ込んだ、心も身体も温まる簡単お惣菜♪

＜材料・2人分＞
・霜降りひらたけの塩きのこ…60g
・じゃがいも…3個
・たまねぎ…1/2個
・さやいんげん…4本
・サラダ油…小さじ2
・水…360ml
・鶏がらスープの素…小さじ1
・粗びき黒こしょう…少々

＜作り方＞

  1. じゃがいもは皮をむき、6等分に切る。たまねぎはくし切りにする。
  2. さやいんげんは熱湯でゆで、冷水にとって3等分に切る。
  3. 鍋にサラダ油を熱して（1）を炒め、水を加えて強火にし、沸騰したら鶏ガラスープの素、軽く汁気をきった塩きのこを加える。
  4. フタをして弱火で10分煮たらフタをとり、（2）を加えて煮る。器に盛り、粗挽きこしょうをふる。

【す】酢きのこ

ほどよい酸味でさっぱりまろやか。ピクルス代わりに使えて、とても便利！

＜材料・作りやすい分量＞
・ブナシメジ…2パック
・エリンギ…2パック
・オリーブ油…80ml
A・酢…100ml
A・コンソメスープの素（顆粒）…大さじ1/2
A・はちみつ…大さじ1
A・赤唐辛子（種を除く）…1本
A・塩…小さじ1/2

＜作り方＞

  1. ブナシメジは石づきを切り落としてほぐす。エリンギは長さを半分に切り、5mmの厚さに切る。
  2. 鍋にAを入れてひと煮立ちさせ、バットに入れる。
  3. フライパンにオリーブ油を熱して（1）を入れ、中火で混ぜながらしんなりするまで炒める。
  4. （3）が熱いうちに（2）に加えて混ぜ、ラップでぴったりと覆い、2時間ほどおく。

アレンジレシピ「きのこタルタルチキン南蛮」

ストックできる「酢きのこ」入りのタルタルソースは、コクがあって後味さっぱり。食べ応えのあるチキンもペロリ！

＜材料・2人分＞
・鶏むね肉…大1枚（300g）
・塩、こしょう、小麦粉…各適量
・溶き卵…1個分
・揚げ油…適量
・ゆで卵…1個
・リーフレタス、トマト…各適量
A・酢きのこ…100g
A・マリネ液…70ml
B・マヨネーズ…大さじ2
B・酢きのこ（粗みじん切り）…40g
B・粗挽き黒こしょう（お好みで）…適量

＜作り方＞

  1. 鶏むね肉は皮を除いて半分に切り、ラップではさんで麺棒などで軽くたたき、厚みを均一にして塩、こしょうをふる。
  2. （1）に小麦粉をまぶして余分な粉を落とし、溶き卵にくぐらせて170℃に熱した揚げ油できつね色になるまで揚げる。
  3. （2）が熱いうちにバットに入れたAに加えて、たまに裏返しながら15分ほど両面を漬ける。
  4. ゆで卵は粗くきざみ、Bと混ぜ合わせ、きのこタルタルソースをつくる。
  5. （3）を切って器に盛り、（4）をかけてリーフレタス、トマトを添える。

【せ】しょうゆエリンギ

しょうゆとごまの香ばしい風味を加えたエリンギは、味も食感も抜群。

＜材料・2人分＞
・エリンギ…2パック
・炒りごま（白）…大さじ2
A・しょうゆ…大さじ1・1/2
A・酒…大さじ1
A・みりん…大さじ1

＜作り方＞

  1. エリンギは長ければ半分の長さに切り、薄切りにする。
  2. 鍋に（1）とAを入れて中弱火にかけ、水気がなくなるまで煮たら、白炒りごまを加えて絡める。

アレンジレシピ「エリンギとツナの混ぜごはん」

温かいごはんに混ぜるだけ。「しょうゆエリンギ」のうま味に、ツナのうま味とバターのコクを加えた絶品ごはんが簡単につくれます♪

＜材料・2人分＞
・しょうゆエリンギ…60g
・ツナ缶…1缶
・温かいごはん…茶碗2杯分
・三つ葉…少々
・バター（お好みで）…10g

＜作り方＞

  1. ツナ缶は缶汁をきる。三つ葉はざく切りにする。
  2. 温かいごはんにしょうゆエリンギ、（1）、お好みでバターを加え、さっくりと混ぜ合わせる。

【そ】味噌きのこ

濃厚な味噌のコクがきのこになじむ、まろやかな味わい。お好みの使い方で♪

＜材料・作りやすい分量＞
・マイタケ…2パック
・ブナシメジ…2パック
・しょうが…1片
・ごま油…大さじ3
A・味噌（半量は赤味噌がおすすめ）…100g
A・酒…大さじ2
A・みりん…大さじ2

＜作り方＞

  1. マイタケは食べやすいようにほぐす。ブナシメジは石づきを切り落としてほぐす。しょうがはみじん切りにする。
  2. フライパンにごま油を熱し、（1）を入れて炒める。
  3. Aをよく混ぜ合わせて加え、水気が出てきたら弱めの中火にし、水気がなくなるまで炒め煮する。

アレンジレシピ「味噌きのこの野菜炒め」

やわらかい春野菜をたっぷり使って風味のよい炒めものを。「味噌きのこ」のコクとうま味で、ごはんが進みます！

＜材料・2人分＞
・味噌きのこ…150g
・春キャベツ…3枚
・れんこん…150g
・新にんじん…1/2本
・合いびき肉…100g
・ごま油…大さじ1
・塩…少々
・こしょう…少々

＜作り方＞

  1. 春キャベツはざく切りにする。
  2. れんこんは皮をむいて1cm幅の半月切りに。新にんじんは皮をむいて縦半分に切り、斜め薄切りにする。
  3. フライパンにごま油を熱し、合いびき肉、塩、こしょうを入れてほぐしながら炒め、（2）を加えて炒める。
  4. （1）と味噌きのこを加え、炒め合わせる。

＜7月10日はブナピーの誕生日！＞
ブナピーは、ブナシメジを品種改良したホクトオリジナルのホワイトぶなしめじ。7月10日がバースデーです。

“プルン”とした歯ごたえに“ツルン”としたのどごし。きのこ独特の苦味が少ないので、お子さまにも大人気。色が白いので料理の彩りにもぴったり。とくに今回のお酢メニューにも最適です。他にも炒め物、サラダ、カレー、お味噌汁……無限大のレパートリーで“菌活”に活用してくださいね。

◇百菜元気新聞の2017年7月1日号の記事を転載しました。