Ciao a tutti !! 皆さま、こんにちは。ローマ在住、イタリア料理研究家の平賀つぐみです。これからの梅雨の季節、食欲減少とともにレシピを考えるのも辛い時期となりがちですが、そんな時にでもさっぱりと頂ける、ジェノヴェーゼソースを使ったライスサラダをご紹介しましょう。イタリアの夏メニューの定番とも言えるライスサラダを、ちょっとアレンジしたメニューで、忙しいママでも15分で作れる、見た目にも美味しい一皿です。

これからの季節にぴったり!ライスサラダのレシピ

【材料】(4人分)
米 1.5カップ
ズッキーニ 1本
赤パプリカ 1/2個
プチトマト 約6個
ツナ缶 1缶
ゆで卵 4個
ジェノヴェーゼソース 大さじ5〜6
塩こしょう 適量
お好みでエキストラヴァージンオリーブオイル 適量

【作り方】
1.ズッキーニと赤パプリカは1cmの角切りにし、軽く火を通しておく。

2.プチトマトが小さい場合には4等分に、大きい場合には8等分にカットする。
3.朝にタイマーセットした炊飯器で炊き上がったお米は、すぐに冷水にてぬめり気を取るように洗ったのち、しっかりとザルなどで水切りをしておく。

4.お米を大きなボウルのような器に入れ、ジェノヴェーゼソースと(1)の野菜・塩こしょうで和える。

5.お皿に盛り付け、油をしっかりと切ったツナ・プチトマト・くし切りにしたゆで卵を添える。バジルの葉があればお好みでのせても良い。

炊飯器を使えば時短に

本場イタリアのライスサラダは、パスタを茹でるように大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かし、その中でお米を茹で上げていきます。でも、大鍋のお湯を沸かすのにも意外と時間がかかり、働くママにとっては決して効率的な料理とは言えません。

そこで、帰宅時に炊き上がるように朝に炊飯器をタイマーセットしておきます。帰宅したら、炊き上がったお米をザルに入れて冷水でしっかりと洗い、ぬめり気を落とします。こうすることにより、大鍋で炊いたようなサラサラのお米に変身するのです。

洗い終えたお米はしっかりと水切りをしましょう。ジェノヴェーゼが絡みやすくなり、味が引き立ちます。

ジェノヴェーゼは万能ソース

日本ではバジルソースとして知られていますが、イタリアでは正確にはペスト・ジェノヴェーゼと言います。ペストはドロドロしたものという意味で、ジェノヴァ産のバジル、松の実、パルミジャーノ、オリーブオイル、お好みでニンニクも入れて作ります。

パスタソースとして名を馳せていますが、我が家ではこのようにライスサラダに和えたり、帆立のカルパッチョソースにしたり、白味魚にアクセントとしてのせてからオーブン焼きにしたり、茹でたポテトと和えたりなど、あらゆる場面に登場している優れものです。

ジェノヴェーゼソースはとても簡単に作れます。から炒りをした松の実、バジルの葉、エキストラヴァージンオリーブオイル、塩(お好みでニンニクも)をブレンダーにかけ最後にパルミジャーノを加えルだけ。

とはいえ、イタリアの家庭とは異なり、日本の家庭にパルミジャーノやバジルが常備されているとは限らないですよね。こんな時には、市販のものも上手に利用しましょう。

市販のものを買う時のポイントは2点。ニンニク入りだと香りが妙に風化している場合も少なくないので、できればニンニクなしを購入した方がベター。そして何より大切なのは綺麗な黄緑色をしていること。美味しいジェノヴェーゼソースが手に入れば、もう料理を半分終えたも同然です。

和える具材はお好みで自由自在!

実は消化の観点からパプリカを食べないイタリア人も多いのです。我が夫も例に漏れず夕飯にパプリカは食べません。こんな我が家では、パプリカの代わりとしてオイル漬けのドライトマトを使用します。

基本的にはどんな食材とも相性の良いジェノヴェーゼソースですので、冷蔵庫の残り物などを上手く利用して、オリジナルの具材を探してみるのも楽しいでしょう。

ツナ缶の代わりにソーセージやハムでも美味しそうですし、ズッキーニの代わりにジェノヴェーゼと相性の良い食材、茹でたインゲンとポテトでも美味しそうですよね。

皆さまのオリジナルのライスサラダを発見してみてください。一皿で栄養満点、見た目にも美しい簡単ライスサラダは、来客時にもおすすめです。是非お試しくださいね。