ボンジョルノ!イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。今回ご紹介するのは、野菜がたっぷり入ったヘルシーなスープ。圧力鍋を使えばたったの15分でできあがり。忙しいワーママに重宝なメニューです。野菜だけの胃にやさしいスープは、消化がいいのでデトックスに最適。風邪気味の時にもぴったりです。イタリアでは離乳食にもなる野菜スープは簡単なのでおすすめです。

野菜たっぷりスープのレシピ

イタリアの伝統的な家庭料理のひとつ、素朴な野菜のスープは、レストランでは食べることができない家庭の味。昔から忙しいイタリアのママたちが作り続けてきた料理です。

材料は、どこの台所にもある基本的なもの。タマネギ、ニンジン、セロリ、じゃがいもをベースに、台所にある季節の野菜を加えて作ります。今ならブロッコリーやカリフラワー、カボチャなどが美味しいですね。

季節の新鮮な野菜、じゃがいも、にんじん、セロリ、玉ねぎ、ブロッコリー

【材料】(4人分)
じゃがいも 1個
ニンジン 1本
タマネギ 1個
セロリ 1本
ブロッコリー 2枝
ミニパスタ 大さじ4
月桂樹の葉 1枚
水 1.2リットル
塩 10g
パルミジャーノチーズ 大さじ4
エキストラヴァージンオリーブオイル 大さじ4

【作り方】
1.野菜はすべて約1cm角に切る。

2.圧力鍋に、水・野菜・月桂樹の葉・パスタ・塩をすべて入れ、中火にかける。ピーという音がしてから3分弱火で煮る。

3.スープ皿に入れ、食べる直前におろしたパルミジャーノチーズ・エキストラヴァージンオリーブオイルをかけて、いただきます。

スープ作りには圧力鍋が大活躍!野菜がすぐに柔らかくなる

忙しいワーママに、おすすめの時短調理器である圧力鍋。特にスープ作りには強力な威力を発揮します。今回のような野菜だけのスープの場合、15分もかからずに野菜の滋味がたっぷりのスープが出来上がります。

子供でも食べやすいように、野菜を最初にミニパスタと同じ大きさに小さく切り揃えましたが、面倒くさいという方は、皮だけ剥いて、4つにざくっと切り分けて入れても大丈夫。

ちゃんと柔らかく煮えるので、各自がそれぞれ、お皿の中で好きな大きさに切り分けてもらってもいいですね。

今回は時短のため、パスタを最初から一緒に入れています。サイズが小さいので、パスタも短時間でちょうどいい柔らかさにゆでることができるんです。

もし、ミニパスタが手に入らない場合は、スパゲッティを小さく折って入れても大丈夫。長さが変わると、スパゲッティとはまた違う味がするような気がするのが不思議です。

イタリアでは、スープにもこういう小さいパスタを入れることが多いです。スープもプリモ・ピアット(第一の皿)として普通のパスタ料理と同じような扱いをします。

特にこういう野菜だけのスープの場合、パスタが入ると、それだけでボリュームがアップして、満足度が高くなりますね。

ヘルシー野菜スープはイタリアの離乳食の定番!風邪をひいたときにも

材料が野菜だけで、添加物も一切入らないヘルシーなベジタリアンスープ。実は伝統的なイタリアの基本的な離乳食なんです。野菜の大きさを、赤ちゃんの成長に合わせて食べやすくしていくだけなので、いたってシンプル。

赤ちゃんだって食べることができるくらい、野菜のミネラルがたっぷり入った胃に優しい料理です。

消化がいいので風邪をひいたときや、体調がすぐれないときはもちろん、ちょっと食べ過ぎたな、という時にも、デトックス効果のある野菜スープは最適です。寒い夜、温かい野菜スープがあるだけで、みんな元気がでてくること間違いなし!

野菜スープの材料は、台所にいつでもあるニンジン、ジャガイモ、タマネギがベースですが、そのほか旬の野菜を加えることで、子供たちにも季節の野菜をおぼえてもらうことができます。

野菜嫌いの子には、野菜を小さく切って、パルミジャーノチーズ、クルトンをたっぷりかけると、喜んで食べてくれますよ。

まだまだ寒い日もあります。あったかいヘルシーなスープをぜひお試しください。