夏に比べ、秋・冬になると野菜の “持ち” は比較的良くなり傷ませてしまうことも少なくなります。ですが、ちょっと油断した間にカビが生えていた・ドロドロになっていた…なんてことありませんか?
農家の嫁の筆者が失敗を繰り返しながら「野菜を無駄にせず食べきる」ために、後で使いやすい野菜の保存アイデアをご紹介します。好評いただいた夏の野菜の保存方法に続く「秋冬」の野菜編です。

かさばる「実もの野菜」をカット整理して時短

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農家の嫁が実践!夏に傷みやすい野菜のカンタン長持ち保存法

秋頃から旬を迎える野菜というと、女性の好きな “芋・栗・南瓜” にはじまり、茄子などの「実もの野菜」が多いですね。これらは、「葉物野菜」に比べて比較的傷みにくい印象があるため、油断しがち。気づいたら使えなくなっていた…という経験が一度はあるのではないでしょうか。

夏は暑いので食品の劣化には特に敏感になりますが、過ごしやすい秋になるとどこか気が緩んでしまいがちです。さらにこの頃からスーパーで扱いが始まる、かぼちゃや大根・白菜といった野菜たちはサイズが大きく、冷蔵庫・野菜室のスペースをかなりとってしまう。

そんな野菜たちをあらかじめ使いやすいサイズにカットしたり、茹で・レンチンなどで火を通しておくなどすれば、収納方法もその後の調理もものすごく楽になります!

以下は、野菜の保存アイデアをまとめたもの。

以下に実際の保存例を写真付きで紹介します。

かぼちゃ・里芋 使うメニューをイメージしながらカット

スーパーで販売されている冷凍野菜をイメージして。かぼちゃは煮物にするなら4~5cmの角切り、焼き野菜・天ぷらにするなら薄切りなど、使う時のことをイメージしながらカットしておくと良いです。

かぼちゃは固いので、冷蔵庫にあっても忙しい時・料理意欲のない時は避けて通りがちですが先にカットしておけば使う頻度もアップ。冷凍しなくても使いきれちゃうことも。

里芋は皮をむいて冷凍。使用のときにレンジ調理をする予定の方は、先に茹でたりして加熱をしてから冷凍を。

なす おすすめはレンジ蒸し

茄子も傷みやすい野菜ではありませんが、鮮度のいい時に先にカット・加熱しておくのもグッド。

おすすめはレンジ蒸し。ピーラーで皮をむき、1本ずつラップで包んだらレンジで3分~加熱。色が少し濃くなって茄子が柔らかくなればOKです。

そのまま食べてもおいしい焼きナス(レンジver.)の出来上がり。カットして冷まし、冷凍もできる。解凍してそのまま食卓に出せる便利な一品です。

このほか、カットしてごま油などで焼き、冷まして冷凍しておけばお味噌汁づくりの時にすぐ使える材料に。

大根 おろして冷凍が便利

大根のおすすめ保存方法は「おろしておく」です。使いたい時に使いたい分だけ解凍すればOK! ちょこっとだけほしい時、おろすのが面倒じゃありませんか? そんな時に、冷凍があるとけっこう便利です。

ちなみに、上の画像は大根4分の1本をジップロック(M)に入れたもの。生姜と同じように、おろしたら平らにのばして冷凍を。

冷凍する場合はいずれも、カット→フリーザーバッグへ重ならないようにバラバラにして入れるのがポイント。食材がくっついたまま凍ると、後から「使いたい分だけ取り出す」のが難しくなるためご注意を。

また、使用するときは自然解凍より「そのまま加熱(焼く・茹でる)」がおすすめです。