ジワジワと暑い季節。なにをするにも汗をかいて、気が付いたらフラフラになっていた…。なんて大人にもよくあること。こどもたちにも心配な熱中症・夏バテの予防に、栄養たっぷりの甘酒やスッキリ美味しいレモネードはいかが?

砂糖なしで驚くほど甘く!自家製甘酒レシピ

「飲む点滴」とも言われるほど栄養たっぷりの、米糀からつくる甘酒。糀菌の発酵によりビタミン類がつくりだされるほか、お米のでんぷんがブドウ糖やオリゴ糖に変わり自然な甘みを作り出すのだそう。主な栄養成分はビタミンB群や葉酸、ビオチン、ナイアシン、パントテン酸などです。

参考サイト:米麹と酒粕のうれしいヒミツ♪

米糀の甘酒は、最近では市販品も多いですが、米糀とごはん、水、そして温度計があれば自分でも簡単に作ることができます。作り方を以下にご紹介。

【材料】
米糀(1粒1粒がわかれたバラ糀を使用) 150g
ごはん お茶碗に軽く半分
水 450cc

【作り方】

1. 湯を沸かす。この間に保温ポットまたは保温可能な水筒に常温のごはんを入れる。

2. 湯が沸いたら、(1)のポットの中に入れて65~70℃になるまでフタをあけて冷ます。

3. 米糀を入れ、しっかりと混ぜたら60~63℃くらいになったことを確認し(冷まし)、蓋をしっかりと閉めたら準備は完了。あとは10時間くらい放置しておけば完成です。

糀菌は温度が高すぎると死滅してしまうそう。糀菌の繁殖が活発になり、かつ糖度が出やすい50~60℃をキープ。

ポットなどは使用頻度などによって保温機能が少し弱まる場合があります。冬場はどうしても冷めやすくなってしまうので、筆者は63℃くらいで蓋を閉めますが、夏の甘酒づくりの場合は60℃くらいに。季節やポットなどの性格と合わせて調節を。

ちなみに、倍量にすれば度々つくる手間が省けるのですが、容量でいうと1リットルくらいできます。出来上がったら冷蔵庫で保存ですが、それでも発酵は進んでいるようで4~5日あたりから酸味が出始めます。このため筆者は上記分量で作っています。

出来上がった甘酒は、2倍~3倍の豆乳と混ぜて飲んだり、スムージーにするのもおすすめです。食欲・時間がない時の朝ごはんにも。

すぐできる!すっぱうまいレモネード

暑さでバテてくると、さっぱりとしたレモンや酢の酸味は身体が欲しているように「美味しい!」と感じるもの。クエン酸やビタミンCなど、夏バテ対策のほか美容にも嬉しい成分が含まれるレモン果汁を使って、漬け込みなし!すぐできる夏ドリンクのレモネードを。

【材料】(1杯分)
ポッカレモン(レモン果汁) 大さじ2
砂糖 大さじ1
ハチミツ 大さじ1
水 200cc

【作り方】

1.  おおきめグラスにポッカレモンと砂糖・はちみつを入れ、しっかり混ぜる。

2.  砂糖がだいたい溶けたら、水を注いでよく混ぜたら出来上がり!氷をたっぷりいれていただきます!

レモンの輪切りやミントなどをのせると、見た目にも涼やかなレモネードに。レモンの輪切りが「飾りだけなのはなんだかもったいない」という方はレモンのはちみつ漬けをレモネードに浮かべれば、最後に残ったレモンも丸ごと食べやすいです。水を、炭酸水に変えれば「レモンスカッシュ」に!

このほか、夏の定番・サワードリンクとして「赤しそジュース・シロップ」のレシピも紹介していますので、参考にしてみてください。

熱中症予防には「塩ふたつまみ」の水分を

環境省の熱中症環境保健マニュアルによると暑いときには水分の補給とこまめな休憩を推奨しており、長時間の運動でたくさん汗をかく場合は塩分の補給も必要としています。

推奨される塩分濃度は0.1%~0.2%。1リットルの水に対して、食塩が1~2gということになります。食塩は小さじ5分の1が1g。大体の目安としては「指3本で塩ひとつまみ」が1gとも言われます。

この分量だと、味としてはほとんどわからないレベル。水分補給は必要だけれど、水だけでは飲みにくいという人も多いので、ポッカレモンやレモン輪切りなどで酸味や風味を加えてあげると飲みやすい。

また、脱水・熱中症を疑った時は経口補水液・塩分を含むスポーツドリンクが最適とされています。また、冷たい飲み物は胃の表面から身体の熱を奪い、同時に脱水の補正も可能ということから、冷やしたものを飲ませることが望ましいとのことです。