食育ってハードルが高い?どんないいことがあるの?
3児のママ、スポーツ栄養士の馬明真梨子です。仕事柄、食育についてセミナーなどでお話をする機会があります。食育と聞くとなんだか健康に良い、ハードルが高い! そんな印象が強いと思います。どんな食育を行うとどんないいことがあるのか、2019年3月に農林水産省から発行された『「食育」ってどんないいことがあるの?エビデンスに基づいて分かったことPart2』というパンフレットを元に紹介します。
食育っていったい何?
平成17年に食育基本法が制定されました。食育とは、「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けるとともに、様々な経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている」と記載があります。
学校や企業、地域やさまざまな団体での取り組みが盛んになってきています。皆さんの身近で食育はありますか? たべぷろのコラムでも、台所お手伝い・家庭菜園・絵本などの紹介をしてきました。
過去の記事はこちら
2歳から始められる台所のお手伝い【ママ栄養士の幼児食奮闘記】
学校や自治体等では取り組みの評価・検証が必要なので計画を立てますが、家庭での食育は計画するものではなく「食を話題に家族でコミュニケーション」をはかることが私はとても重要であると考えています。
きっと皆さんのご家庭でも毎日食育が行われているはずです。
共食をするとどんないいことがある?
「共食」という言葉はご存じでしょうか。共食とは誰かと一緒に食事をすることを指します。日本人を対象にした研究から共食をすることは下記のポイントと関係していることが分かったそうです。
・自分が健康だと感じでいること
・健康な食生活
・規則正しい食生活
・生活リズム
誰と一緒に食べるかは、研究によって人数や相手は異なるそうですが、食卓を一緒に囲むことで良いことがあるというデータが複数報告されているそうです。
家族全員で食卓を囲むことは難しいこともあると思いますが、例えば朝の出発時間がそれぞれ違っても食卓は一緒に囲むようにする、休みの日は一緒に食べる、などご家庭の意識次第で実現できるのではないでしょうか。
食卓を囲むことだけでも良い効果は期待できるでしょう!
農林漁業体験をするとどんないいことがあるの?
学校などでの農林漁業体験(成人の市民農園も含む)をするとどんないいことがあるのでしょうか。日本人を対象とした研究では下記のポイントと関係しているそうです。
・食べ物に関する意識や知識
・食べ物の嗜好
・食べ残しなどの食行動
・心の健康
出典サイト:
「食育」ってどんないいことがあるの? 農林水産省
小学校や幼稚園でもトマトや野菜の栽培を行っているところがほとんどではないでしょうか。家庭菜園をされる方も増えてきたように感じています。
我が家でも今年はピーマン、トマト、ナス、キュウリの栽培をしました。近所の友達も一緒にトマトを収穫したり、収穫したてのピーマンをかじってみたり、スーパーで買った野菜では味わえない体験を子どもたちはしていました。
秋になると芋堀りや梨狩り、稲刈りなどさまざまな味覚の収穫体験が各地で行われています。ぜひご家族で参加してみてはどうでしょうか。子どもたちの身体と心の成長を支えてくれますよ。
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