家庭料理とパン教室講師・Delice Kitchenの山本ゆりこです。いくらか涼しく感じる日や厳しい暑さを感じる日など、温度や湿度によって食べたくなる料理が毎日違う時期です。今回は温かくても冷たくてもおいしく食べられる、冷凍庫の食材を使った簡単トルコ料理「ドルマ」のレシピをご紹介します。
ドルマはブドウの葉やムール貝、ピーマンなどにピラフや魚肉を包んで煮込んだ料理で「詰める」を意味します。ポトフやロールキャベツが馴染みの日本人にも受け入れられやすい一品、今晩の食卓にいかがでしょうか。

冷やしても温めてもおいしいドルマの基本レシピ

今回ご紹介するドルマ、冬は熱くしてハフハフしながら、夏はキリッと冷やしてさっぱりと食べることができるので今の時期にぴったりのメニューです。

ピーマンの肉詰めに比べ焼く手間がなく簡単なので、夜は温かく、朝は冷蔵庫からそのまま食卓に出す流れが我が家の定番です。それでは基本のレシピを見てみましょう。

【材料】(10人分)
ピーマン 5個
パプリカ 2個
挽肉 350g
玉ねぎ 1個
炊いた米や麦など 1/2カップ
塩 少々
コンソメ 小さじ1・1/2

【作り方】
1.ピーマンとパプリカはヘタのある方をフタにできる程度に薄く切り、中の種を取り出す。

2.ボウルにみじん切りにした玉ねぎ、挽肉、炊いた米や麦、塩入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。
3.(2)をピーマンとパプリカに9割ほど詰め、切り落としたヘタでフタをする。
4.鍋に(3)を並べ、ピーマンとパプリカが半分かぶる程度の水(分量外)とコンソメ入れ、蓋をして10~15分煮込む。

5.お皿に盛り付け完成。

基本のレシピに少しのスパイスを追加すると、より本格的なドルマに近づくことができます。

ボウルで挽肉などを混ぜる際、ナツメグとオレガノなどのスパイスを少し追加します。コンソメで煮込む際は切れ目を入れたオレガノを数枚入れてみてください。これだけでだいぶ風味が変わってきます。

冷やしても温めてもおいしいドルマ、ぜひともお試しください。

もっと簡単に手軽さ重視!残り物を詰め放題

わざわざ挽肉をボウルに入れて洗い物をする手間をかけなくても、残り物の冷凍ピラフやハンバーグに白米を混ぜたものを(白米を場合の水量はピーマンがかぶる程度、煮込み時間は30分)詰めてもおいしくできます。

炒飯でも肉の旨みがお米に移っているので、コンソメで煮立てても味が反発することはありません。放置するだけなので、とても手軽に作れますよね。

食育にも!世界地理の勉強のきっかけにも!家族で食卓を囲んで楽しく学べる料理

一品でお肉と野菜をたっぷりとれますが、中種にも味付けをし、スープもコンソメ味の他、具材の旨みが溶け出して味がきちんとついているので、とにかくおいしいです。食べた後に、実は中種にお野菜たくさん入っていたよと話すと、お子様が食べられたという自信につながると思います。

また、トルコ料理を囲む食卓はあまり日本では馴染みがないと思います。このメニューをきっかけにトルコについて話してみると世界の料理や歴史について興味がわくお子様もいらっしゃるかと思います。

楽しい会話を通してお子様の興味を広げていただけるきっかけになれたらうれしいです。