2歳から始められる台所のお手伝い【ママ栄養士の幼児食奮闘記】
三児のママ、スポーツ栄養士の馬明真梨子です。末っ子の次女は、会話のキャッチボールができるくらいお話が上手になりました。日々さまざまなことに興味を持ち、やりたいことが多くなってきたように思います。
キッチンに立つこともその一つ。「ママと同じように料理をしたい!」。そんな気持ちが芽生えてきました。
台所のお手伝いも「食育」のひとつ
自己主張がハッキリしてくる2歳児。イヤイヤと言われることも多くあるかと思いますが「できた!」という達成感が持てる時期でもあります。この「できた!」「嬉しい!」という気持ちを育むためには、大人が援助をすることが必要です。
2歳になると、遊びの中でも再現あそび(ままごとなど)やお世話遊びが活発になります。遊び以外でも大人のマネをしたいという気持ちが芽生えてきます。台所に立ちたい! そんな気持ちも出てくるでしょう。
台所でのお手伝いは料理を作ったり、洗い物をしたり食べ物に関わることがたくさんあります。すべてお手伝いをしてもらうのは難しいですが、ほんの少しでも手伝ってもらい、「できた!」という気持ちを積み重ねていくことが大切です。台所のお手伝いで、食に関わることも「食育」になります。
お子さんができそうなお手伝いをひとつだけ!
我が家の2歳児さんは、夕方の忙しい台所に必ずやってきて、あれ食べたい、これをしたいと主張してきます。手とり足とり教えることは難しいので、伝えて理解できること、少しだけ大人が手伝えばできることを1つか2つ手伝ってもらうことが多くあります。
・冷蔵庫から野菜を出してもらう。
冷蔵庫の野菜室が一番下にあることもあり、その中から「トマト取って!」「きゅうり1本取って!」とお願いする。ここで野菜の名前を覚えるだけでなく、形、色、さわった感触、数などを学ぶことができます。
・ミニトマトのヘタを取ってもらい、洗ってもらう作業。
鍋やお皿に食材を入れるのも「やりたい!」と言われたら一緒に手伝ってもらう。手伝ってもらったら「すごいね」「上手だね」「ありがとう!」といった賞賛する声かけは必ず忘れないように心がけています。
食育はほんの小さな積み重ねが大切
ご紹介したお手伝いの内容は、特別なことではないかもしれません。しかしながら、日常の中で食事中以外に食べ物と関わることで、好き嫌いをなくしたり、食べ物興味を持ったりすることにつながります。
また、収穫体験をすると、嫌いなものでもおいしく食べられるように成長する姿が子どもたちにはよく見られます。大切なことは、「やりたい!」「興味がある!」というそんな気持ちを大切に。
そして、上手にできたできないに関係なく、チャレンジしたことを頑張ったね! というように評価してあげることです。
台所のお手伝いは、将来自分で料理をすることにもつながりますので、毎日ではなくても少しの時間の積み重ねを大切に。
どうしても細かく教えてしまいがちですが、子どもたち自身がトライし学ぶほうが、自然と自分の力になっているなと私自身も子育てや仕事を通して感じています。ぜひ皆さんのご家庭の中でも食のお手伝いを取り入れてみてくださいね。
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