イートリートに所属する管理栄養士・大内美幸です。今回は、寒天で果物と牛乳を冷やし固めた、昔懐かしいおやつをご紹介します。
食物繊維が豊富な寒天、カルシウムやたんぱく質が含まれる牛乳、ビタミンたっぷりの果物と、成長期のお子さまにぴったりのスイーツです。牛乳嫌いでもデザートにすることでおいしくお召し上がりいただけますので、苦手克服にもお試しください。また、冷やし固めるだけなので、菓子作り初心者のママでもお子さんと一緒に簡単に作ることができます♪

フルーツ牛乳寒天の作り方

【材料】2人分
牛乳 500ml
水 350ml
粉寒天 7g
砂糖 100g
オレンジ 1個
キウイ 1個

【作り方】
1. オレンジは皮をそぎ落とし、輪切りにする。キウイは皮をむき、輪切りにする。
2. 鍋に水を入れ、粉寒天を加えて混ぜ、火にかける。沸騰したら弱火にし、砂糖を加えて混ぜ合わせる。

3. 砂糖が溶けたら牛乳を加え、1分ほど加熱したら火を止める。
4. バットに(1)を並べ、(3)を流し入れる。

5. 冷蔵室で冷やし固めて完成。

おいしく作るポイント♪

・フルーツはお好みのものを!
酸味のあるフルーツを使うときは牛乳寒天の砂糖の量を増やしたり、甘さの強いフルーツを使うときは牛乳寒天の砂糖の量を減らしたりと、バランスをとると美味しくお召し上がりいただけます。

・濃厚派は牛乳の割合アップ!
さっぱりと食べたいときはレシピ通りの分量で、牛乳のコクを味わいたい方は牛乳の量を増やし、水の量を減らしてくださいね。普通牛乳、低脂肪乳、無脂肪乳など使う牛乳によってもコクや後味が変わるので、ぜひ自分のお好みの牛乳で作ってみてください。

・寒天は固まるのが早い!
寒天の凝固温度は30~45℃なので、火からおろした後に粗熱をとる必要はありません。ちょっと放置しているとどんどん固まり始めるので、注意しましょう!

この牛乳寒天のレシピは、包丁で切る、火にかける、混ぜる、といった基本的な調理工程で作ります。子どものお手伝いとしても挑戦しやすく、自分のおやつを自分で作ることができます。これからの夏休みの自由研究にもおすすめです。

寒天は食物繊維たっぷり♪

日本人の1日に必要な栄養素を示している「日本人の摂取基準」(2015年版)によると、6~7歳の食物繊維の目標量は、男の子で11g以上、女の子で10g以上とされています。毎日の食事からこの目標量の食物繊維を摂るのは意外と難しく、意識的に摂ることが必要です。

寒天に含まれる栄養素のほとんどが食物繊維で、食品のなかで食物繊維を一番多く含んでいます。

牛乳は子どもの成長に欠かせない良質なたんぱく質!

たんぱく質は、人間の身体(骨、筋肉、血液、皮膚など)をつくる重要な栄養素です。たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されていますが、そのうち9種類は人間の身体の中で合成できないので、食べものから摂取する必要があります。そのため「必須アミノ酸」と呼ばれています。

牛乳は必須アミノ酸を含む20種類のアミノ酸をバランスよく含む、良質なたんぱく質と言えます♪