機能性表示食品制度で有力分野といわれていたドレッシングから、今夏、待望となる初の登録商品が登場する。ドレッシング最大手のキユーピーは7月21日、登録商品を一挙に3品を商品化する。健康との親和性が強いドレッシングでは近年、売場でも健康訴求が活発化。夏野菜シーズンに向け、売場の刺激剤として機能しそうだ。

ドレッシング市場は近年、健康志向や旺盛な野菜摂取意向を背景に伸長、サラダメニューの食卓登場回数も増加傾向にある。これに伴いサラダのお供であるドレッシングにも注目が寄せられており、16年はコブサラダやパワーサラダなどのサラダメニューが注目を集めた。

15年春に発足した機能性表示制度は、17年6月上旬現在で登録品目数が1000近くまで増加している。調味料分野では食用油やマヨネーズ、ソースなどで登録商品が誕生。一方で“本命視”されていたドレッシングは今回が初の登録商品となり、小売サイドでも待望のジャンルでの商品化と位置付ける可能性が高い。

今回キユーピーが発売するのは、「アマニ油入りごまドレッシング」「和風たまねぎドレッシング」「レモンとアセロラドレッシング」の3品。販売エリアは首都圏の1都7県からスタートし、将来的にエリアを拡大する予定。

「アマニ油入りごま」はα-リノレン酸を多く含むアマニ油を製品中27%配合した血圧が高めの人向け製品で、アマニ油の酸化を容器や製法で極力低減。同社によるマヨネーズ初の機能性表示食品「アマニ油マヨネーズ」(配合率30%)同様、驚異的なアマニ油配合率を実現した。

「和風たまねぎ」「レモンとアセロラ」はいずれも難消化性デキストリンを配合。「和風たまねぎ」は脂肪や糖の吸収を抑え、「レモンとアセロラ」は脂肪の吸収を抑え、おなかの調子を整える。「アマニ油入りごま」は摂取目安量20g(大さじ1杯)でα-リノレン酸を2.6g、「和風たまねぎ」「レモンとアセロラ」は難消化性デキストリンを5g摂取できる。

◇日本食糧新聞の2017年6月9日号の記事を転載しました。

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