3児のママ、スポーツ栄養士の馬明真梨子です。こちらのコラムでも「雑穀」ごはんの良さや効果についてふれてきましたが、雑穀といえど選び方次第でおいしさ、栄養価が変わります。「栄養価を上げたい!」と雑穀ごはんにしても子どもたちが食べてくれない、そんな家庭も少なくありません。今回は雑穀の選び方について解説します。

雑穀の包装方法をチェックしよう!

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雑穀とは、大麦、ひえ、あわ、きびなど、米以外の穀物の総称として使われています。ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含み、抗酸化成分も含むスーパーフードとしても注目されています。

雑穀は身体によいことは分かっていても、何を基準に選べばよいか皆さんはご存知でしょうか。価格で選んでしまいがちですが、おいしい、そして栄養価の高い雑穀を見分ける点としてまず「包装方法」をチェックしてみてください。

真空包装のものとそうではないもの、この2つに分けられますが、「真空」包装の雑穀のほうがおススメです。真空ではないものは、酸化しやすく、水分が抜けていく上、雑穀同士がぶつかり合い、粒が欠けてしまいます。そして栄養価や味、食感が落ちてしまう可能性が高いのです。

質の良い雑穀は水に沈みます。酸化や水分が抜けているものは浮いてきます

産地をチェックしよう!

「身土不二」という言葉をご存知でしょうか。人の身体は住んでいる土地、環境と密接に関わっていて、その土地でとれた食物、旬の食物が健康をつくるという考え方です。

雑穀といっても、すべて国内産であるとは限りません。アマランサス、キヌアは海外の穀物。スーパーフードとして注目されているので16穀米、18穀米などには海外産の穀物が入っていることが多いです。

日本国内の雑穀生産地としては“雑穀大国”と呼ばれる「岩手県」が有名ですが、中国地方や九州地方の商品も私の住む広島県ではよく目にします。

産地は、パッケージの表や裏の原材料名に記載があります。買う前に、ぜひ産地チェックを心がけてみましょう!「身土不二」に基づいて言えば、日常で使う食べ物は国内産であるものをおススメします。

国産100%の記載でもOK。真空包装(脱気包装)の商品です

ブレンドの数が多くないものが良い!

ブレンドの数は○穀米という記載で数を示している商品が多くあります。皆さんはどの数の雑穀を選びますか? 種類が多いほうが効果が高いと思っている方が多いですが、種類は多くないほうがおススメです。できれば「5~10穀」程度。

雑穀はお米1合に対し大さじ1~3杯の量が目安量です。種類が多ければ、1回に入れる量が各々少なく、各雑穀の栄養価や効果がそれほど高く得ることが難しくなります。せっかく栄養価の高い食材を使っているのに量がちょっぴりのまま、効果もほとんど感じられない食べ方になっている可能性があります。

雑穀の栄養価や効果を発揮してもらうためにもブレンド数は「5~10」を目安にしてみてください。包装方法、産地、ブレンド数を確認するだけで、雑穀のおいしさ、効果が見違えますよ!

ブレンドではなく、単品でもOK!種類が多すぎないかがポイント