みなさんは沖縄料理と聞いて、まずどんなものを思い浮かべますか?
ゴーヤーチャンプルーや沖縄そば、ラフテーなどが有名ですが、実は沖縄県民以外にはあまり知られていない隠れたソウルフードがあるのです。
その名も骨汁(ほねじる)。ネーミングもさるものながら、見た目のインパクトはそれ以上。大きな丼に山盛りになった豚骨に、初めて見た人は「これどうやって食べるの?」と目が点になることでしょう。

沖縄県民が愛するソウルフード「骨汁」の食べ方は

豚骨の正体は、沖縄そばなどの出汁をとったあとのいわゆるガラ骨。そのガラ骨についている長時間煮込まれてホロホロになった肉を、箸などでこそげ取りながら食べるのが骨汁の楽しみ方というわけです。

主に沖縄そば屋や食堂などで食べることができますが、その性質上、数量限定で提供している店がほとんど。その数は10食以下という店も多いため、確実に味わうためにはオープンと同時に入店し注文することをおすすめします。

骨汁は特に中年男性に根強いファンが多く、常連ともなると入店するなり席に着く前に店員さんに「骨」と一言だけ告げて注文するツワモノの姿も。

骨以外の具材としてはレタスやほうれん草などの葉物や、冬瓜や人参などの根菜類と煮込まれていることが多いようです。

店によって多少提供スタイルは異なりますが、一般的にはメインの骨汁とごはん、薬味としてすりおろししょうがが添えられています。空容器は肉を食べたあとの骨入れとして使いましょう。

あっさりからこってりへ。変化する味わいを楽しんで

よく煮込まれた肉は箸で軽くつまむだけで骨からホロッとはずれ、豚肉特有の旨みたっぷりの味わいが口の中に広がります。肉が外れにくい部位はためらいなく骨を手でつかんでワイルドに!さいごまでしゃぶりつくすのが骨汁ならではの流儀です。

序盤は比較的あっさりですが、食べ進むうちにだんだん骨の髄などが汁に溶け出してきて、最後にはトロトロと濃厚な状態に。しょうがのすりおろしを入れるとキリッとした辛みが加わってまた異なる味わいに。そんな変化も楽しめるのが骨汁の魅力なのかもしれません。

そして、ちょっとお行儀が悪いかもしれませんが、最後はごはんを投入しておじや風にして食べるのもおすすめです。トロトロと濃厚な旨みがごはんと一体化して、たまらない美味しさ。思わず一気にかきこんでしまいそうになるほどです。

最後に残るは骨の山。これにて骨汁攻略完了!

最後に器に残るのは大量の骨の山。このワイルドな景色が見られたら骨汁攻略完了です!
沖縄の隠れたソウルフード、骨汁。探してでも食べたい地元ならではの絶品グルメです。
沖縄で見かけたら是非注文してみてはいかがでしょうか。

そうそう実はこの骨、店によってはワンちゃんへのおみやげとして持ち帰ることも可能です。
お店の人に確認のうえ、持ち帰り用のビニール袋をもらいましょうね。