こんにちは! ロンドン在住のライター平野由香里です。イギリスに住んでいるということで、簡単にできるスコーンの作り方のアイデアをシェアします。
自家製スコーンを作りたいけれど、いちいち重さを量るなんて面倒で時間がもったいない! もっと簡単にサクッと作れるスコーンの簡単なレシピがあればなぁ…
こんなふうにお悩みの人のために、今回は計量なしで作れるスコーンの簡単レシピとアレンジ方法を紹介します。お子さんのおやつにはもちろん、休日の家族団らんのティータイムのお供にも役立つので、ぜひマスターしましょう。

〈基本編〉プレーンスコーンの簡単レシピ

まず基本的なレシピと作り方を紹介します。基本を押さえた後に、牛乳がない場合やトースターで焼成する場合など、状況に応じたアレンジ方法をみていきましょう。

ロンドンのスーパーでそろえた菜食向きスコーンの材料

わたしは菜食を心がけているのでこのような材料をそろえましたが、以下の材料をそろえれば作ることができます。

小麦粉(薄力粉)、砂糖、牛乳、バター、ベーキングパウダー、バニラエッセンス、塩

材料をそろえたら、これらをどのくらいの割合で混ぜるかがポイントです。その割合とは…

・小麦粉(薄力粉) 4
・砂糖 1
・牛乳 1.5~2.5
・バター 1
・ベーキングパウダー 大さじ1
・バニラエッセンス 2滴
・塩 ひとつまみ

わたしはこのような計量カップを使っていますが、割合を計れるものならなんでも大丈夫です。今回のレシピの「1」はマグカップや湯のみ、お米の計量カップ、プリンカップなどを目安にしています。

薄力粉は「4」なので、このカップで4杯分。砂糖は「1」なので1杯分使います。どんなカップを使っても割合は同じなので、いつも同じ状態のおいしいプレーンスコーンが出来上がりますよ。

ベーキングパウダーはおよそ1/2カップを「1」とするときに「大さじ1」が目安です。「1」がラーメンどんぶりの場合は増やす必要がありますし、それより小さい場合は減らす必要があります。

ちなみに、水分はどんな粉を使うかによっても変わるので、まずは1.5杯分を用意して、様子を見ながら足していってください。

材料をボウルの中ですべて混ぜると、このような塊になります。

水分が多すぎてダレてしまったり固すぎたりしても成形しにくいので、扱いやすい硬さを目指して水分を調節しましょう。ざっくりとしたひと塊になったら、まな板や作業台の上に取り出して、全体を均一にしていきます。

パンのようにこねてもいいですが、さっくりホロッとした食感が好みの場合は「生地を2つに切って重ねて押さえる」を繰り返すのがおすすめです。

全粒粉を使ったヴィーガン向けスコーン

全体が均一になじんだら適当な大きさに切り分けます。大きさや形は自由に変えてみてくださいね。かわいらしい丸や三角が人気のよう。

170度のオーブンで30~40分ほど焼けば完成です!

スコーンの簡単レシピ〈基礎編〉完成形

スコーン生地は焼く前の状態で冷凍できるので、まとめて作っておけば思い立ったときにサッと焼くだけでとても便利。ホワイトチョコやレーズン、ナッツなどを入れてもおいしいですよ。

〈アレンジ編〉牛乳やバターがなくても作れるスコーンレシピ

ここまでは基礎編ということで、シンプルな材料で作れるプレーンスコーンの簡単レシピを紹介しました。次はアレンジ編として、牛乳やバターがない場合など状況に応じたアレンジ方法をお伝えします。

ホットケーキミックスを使う場合

ホットケーキミックスはすでにいろいろな材料が入っているので、水で溶くだけでも十分においしいくいただけます。ホットケーキミックスでスコーンを作るときは、先ほど紹介したレシピに沿って粉(ホットケーキミックス)を「4」用意します。

バターはなくてもできますが、少し入れると風味が増すのでお好みで。水分は小麦粉「4」に対して「1~1.5」を目安に入れましょう。

砂糖やベーキングパウダーはすでにホットケーキミックスに含まれているので、加える必要はありません。

牛乳やバターがない場合はどうする?

基本的には牛乳の代わりに水を使っても大丈夫です。ただ、ミルクのコクがなくなるため、少し物足りなく感じるかもしれませんね。

・水だけだと味気ない
・牛乳アレルギーがある
・脂質が気になる

このような場合は、豆乳やアーモンドミルクで代用できます。バターの脂質が気になる方は、アマニ油やエゴマ油、太白ごま油、オリーブオイル、ココナッツオイルなどで。マーガリンでも同じように作れますが、トランス脂肪酸が気になる方はバターや上記のオイルでどうぞ。

オーブンがない!トースターで焼ける?

スコーンはオーブンで焼くのが理想ですが、トースターでも簡単に焼けます。トースターの場合はまず10分ほど焼き、その後はアルミホイルを被せて15~20分ほど焼きます。焼き色が足りなければアルミを外して焼くなど、様子を見ながら調節しましょう。

トースターはオーブンよりも熱源が近く焦げやすいため、こまめに焼き色をチェックしてあげてくださいね。

時短で子どもも喜ぶスコーンは簡単に作れる!

こちらはイギリスの伝統的な食べ方です。クロテッドクリームといちごジャムをたっぷり。

「お菓子作りは材料や道具がないとできない」「計量や細かなテクニックが面倒」といった理由で尻込みしてしまう人は多いかもしれませんが、今回紹介したスコーンの簡単レシピをマスターすれば、焼き時間を入れても30分ほどでおいしいスコーンが完成します。

具材を変えることで味のバリエーションが広がるので、基礎を覚えておけばどんなスコーンでも簡単に作れちゃいます。休日にまとめて作って冷凍しておけば、サッと焼いて出すだけでとても簡単です。

時短なので忙しいママの負担にもなりませんし、おいしい手作りスコーンでお子さんも大喜びすること間違いなし! お休みの日にぜひチャレンジしてみてくださいね。