こんにちは!イギリス在住の平野由香里です。今回は、絶対に失敗せずに簡単にカルボナーラが作れるプロ流のレシピと作り方を紹介します。
子供も大人も大好きなカルボナーラですが、家で作るのはちょっとハードルが高いと思っていませんか? 確かに、カルボナーラは簡単なようで難しく、いろいろなレシピがあるものの卵臭くなったりスクランブルエッグみたいになってしまったりと、失敗しやすい料理でもあります。家でサクッと簡単にカルボナーラが作れたら、お子さんも大満足ですよね?
今回ご紹介するレシピは家にある道具といつも通りの材料だけで作るうえに、生クリームなしなので家計にも優しく材料をムダにしてしまう心配もいりません。ちょっとしたコツを守れば、家庭でプロのような味わいを簡単に楽しめちゃいますよ。

牛乳なし・生クリームなしでも濃厚になるレシピ

早速、レシピと作り方のコツを紹介していきます。カルボナーラというと、大量の牛乳もしくは生クリームが必要だと思っていませんか? 本場イタリアのレシピでは、牛乳も生クリームもほとんど使いません。ですので、今回は牛乳なし、生クリームなしで、くどすぎないのに濃厚で絶品のプロの味を再現します。ポイントは「ソース作り」と「湯煎で卵に火を通す」の2つです。

【材料】1人前
☆オリーブオイル 大さじ1杯
☆にんにく 1/2かけ
☆ベーコン 1枚
卵 1個
オリーブオイル 大さじ5杯
粉チーズ 大さじ3杯
パスタ(スパゲッティ)100g
塩コショウ

使う鍋やボウルの大きさによりますが、作りやすいのは1度に1~3人前です。

【作り方】
1.パスタを茹でるお湯をたっぷり沸かし、しょっぱくない程度の塩味をつけたらパスタを茹ではじめる。別の鍋にソースを湯煎するためのお湯を沸かしておく。☆の材料で1cm幅に切ったベーコンをカリカリにしておく。


わたしは菜食用のソーセージを使いました。

慣れないうちはベーコンをカリカリにしてからパスタを茹ではじめ、ソースの準備をすると失敗がありません。味は落ちますが、面倒であれば飛ばしてもOKです。

茹で汁をソースに使うので、塩味は慎重に決めましょう。

パスタの種類は、細いスパゲッティーニや平麺のタリアテッレよりも、一般的なスパゲッティや少し太めのリングイネがおすすめです。

2.ボウルまたは片手鍋に卵を割り入れる。白身の水っぽいところを捨て、黄身よりわずかに少ないくらいの量に調節する。オリーブオイルを加え泡立て器でしっかりと撹拌したら、チーズと(1)のベーコンをオイルごと加えてソースの下準備が完了。

必ず「熱伝導のいい容器」を使ってください!わたしは片手鍋ですが、ステンレスやガラスのボウルでもOK。

ここまででソースが完成。後はパスタの茹で上がりを待つ。(にんにくは取り除く)

3.表示に従ってパスタをアルデンテの手前で上げたら、ソースにおたま1/2杯強の茹で汁を加え、ソースとパスタをよく絡める。

4.優しく沸騰したお湯でソースを湯煎する。絶え間なく混ぜ続け、ソースに火が通ったらカルボナーラの完成。

湯煎で火を通すことでスクランブルエッグ状になるのを防ぎます。

この段階ではまだソースが黄色っぽくサラッとしています。この状態をよく覚えておきましょう。

優しい火加減で2~4分ほど加熱。液状だったソースに火が通り、パスタに絡んだら完成です。

何人前作るかによっても加熱時間は異なりますが、1人前であれば2~3分ほどです。湯煎は表面がフツフツと動くくらいの優しい火加減を保ってください。火が強すぎるとスクランブルエッグになります。

お好みで黒胡椒とオリーブオイルをかけて。

卵にきちんと火を通すのがプロ流

カルボナーラのレシピでよくあるのが、卵で作ったソースを茹で上がったパスタに和えて終了!というパターンです。これでは卵に火が入っていないので生臭くて食べにくく、サルモネラ菌による食中毒の心配があります。

今回は卵にきちんと火を通して食中毒のリスクを下げながら生臭さをなくす、プロなら当たり前にやっている作り方です。一般にはあまり浸透していないようなので、ぜひ覚えてくださいね!

ちなみに、わたしは子供の頃から20年以上カルボナーラが嫌いでしたが、このプロ流の作り方を知ってからはカルボナーラが好きになりました。

家で作れば子供も大人も喜ぶ

今回は簡単に作れるプロ流の本格的なカルボナーラの作り方を紹介しました。フライパンで火を通さず、湯煎するという方法に驚いた人もいるかもしれません。

この方法は火が通ってダマになりやすい卵を使ったソースにはぴったりの調理法です。プロはこれをフライパンひとつでやってしまいますが、家庭では失敗のリスクを減らすために湯煎する作り方をおすすめしています。

生クリームを買う必要もないので家計にも優しいですし、生クリームの消費レシピを探すのに消耗する必要もありません。パスタを茹で始めてから15分もあれば完成してしまうので、仕事で帰りが遅くなったときの夕飯としても役立ちます。

卵とオリーブオイル、チーズ、パスタなど家にある材料だけで簡単に作れるので、ぜひマスターしてあなたの得意レシピに加えてみてくださいね。