新宿名物として知られ、江戸東京野菜にも認定されている内藤とうがらし。一般的なとうがらしと同じように辛みもありますが、内藤とうがらしの特徴はなんといっても強い「旨味」。だしとしても活用できるため、調理にも幅を持たせることができます。そこで今回は、内藤とうがらしを使って炊き込みご飯を作ってみました!作り方とともに、アレンジレシピもご紹介します。

江戸東京野菜の内藤とうがらしを「だし」として活用!

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内藤とうがらしには、「旨味」がたっぷりとあり、だし素材として活用することができます。炊き込みご飯では、内藤とうがらしと一緒に炊き込むことで、旨味成分をご飯に凝縮します。

そのまま食べても見た目や香り、味わいはわかりませんが、旨味成分が染み込んでいるため、おかずと一緒に食べるといつものご飯がよりおいしく感じられるようになります。

疲労や熱中症で食欲不振のときにも、旨味成分によって食欲増進効果が期待できます!さっそく、作り方を見ていきましょう。

ご飯2合につき、内藤とうがらしをそのまま2本

今回はご飯を2合分用意しました。2合分のお水とともに土鍋に入れ、あらかじめ2~3時間水につけておきます。

お米に対し、内藤とうがらしをそのまま2本投入。炊き込みご飯と聞くと、へたを取ったり、刻んだりして入れると考える人も多いかもしれませんが、へたを取ってしまうと中の種が付いている「胎座」という部分が飛び出し、ご飯に辛みが付きすぎてしまいます。内藤とうがらしの旨味を楽しむためには、そのまま入れてしまいましょう。

火加減と時間調整がポイント

15分タイマーをセットし、土鍋を強火にかけます。

沸騰してお米が踊るようになったら弱火にして蓋をし、タイマーが切れるまで加熱します。

15分経ったら火を止め、蓋をしたままさらに15分蒸らします。

夏場はそのままで問題ありませんが、冬場はお米が冷えてしまうため、火を止めた時にタオルなどを巻いて保温するのがおすすめです。

15分経ったら蓋を開け、内藤とうがらしを取り除きます。入れっぱなしにしておくと、とうがらしも一緒に食べてしまうことになり、辛みが強まってしまいます。

色や見た目が変わらず、この段階では特に味も変わったように感じられませんが、十分に旨味成分が染み込んでいるので、ここで捨てるようにしましょう。

取り除いたらまんべんなく混ぜ合わせます。

これで炊き込みご飯の完成です! できあがった炊き込みご飯は、旨味成分が染み込んでいますが、見た目や香り、味ではまだ感じることができません。これらは調味料やおかずと一緒になることで感じられるようになります。

そこで、次はご飯をおいしくいただくためのアレンジレシピとして、2種類のおにぎりを作ってみましょう。

まずは定番!ごま油をからめたシンプル塩むすび

内藤とうがらしの旨味が染み込んだご飯は、シンプルな塩むすびにもぴったり。ご家庭にある塩でおにぎりを作ってみると、いつもよりおいしく感じられるようになります。さらに塩むすびは塩分補給もできるため、暑い時期の熱中症対策にも向いています。

今回はまず、ご飯にごま油を加え、混ぜ合わせます。好みの量を加えますが、目安としてはだいたいおにぎり1つにつき、小さじ1杯くらいがおすすめ。ごま油は香りが良く、食欲増進にも向いています。

また、夏場はご飯の傷みが気になりますが、ごま油の油分がお米をコーティングしてくれるので、傷みにくくなるというメリットも。

次に、手に塩を適量つけ、おにぎりを握っていきます。

一般的な食塩で十分おいしく感じられますが、今回は「ろく助旨塩」を使用してみました。天然の干椎茸、昆布、干帆立貝の旨味が入った塩で、塩味控えめのまろやかな味わいとなっており、塩むすびにおすすめです。

食感と辛みをプラス!高菜のおにぎり

もう一つおすすめしたいのが、高菜のおにぎり。高菜はとうがらしの成分と相性が非常に良く、相乗効果でよりご飯をおいしくいただけます。高菜の食感もプラスでき、塩むすびとはまた違った味わいに。

高菜はご飯に好みで加え、まんべんなくなじむように混ぜ合わせます。

高菜の味がしっかりしているので、おにぎりは塩むすびより小さめに握ってみても◎。小さく作ると、意外とぱくぱく食べられるので、こちらも食欲がわかないときにおすすめです。お子様が食べるときも、食べやすくなります。

内藤とうがらしはこのように、だしとして活用することができるため、スパイス料理や辛味のある料理だけでなく、旨味をプラスしたい料理にも活かすことができます。いつものご飯をひと工夫するだけで、いつもの食事がよりおいしく感じられるはず! ぜひ、試してみてくださいね。

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