以前、オムレツの実験のことを書かせていただきましたが、卵って奥深くて面白いなあ、と感じます。栄養満点の割には安価で購入できて、液体から固体、とろとろから硬めまで、様々に形状も硬さも変わる変身ぶりに脱帽です。
こんなに世界中で愛されていて身近なのに、それでもまだあまり一般的でないおいしい食べ方もあります。

卵焼きとは違う、焼き卵はスモークのよう

卵料理は、ゆでる、焼く、炒める、生で、などが定番ですね。その中の「焼く」は大体フライパンを使用して、殻を割ってからが一般的です。殻ごと焼いてみたことありますか?

生卵をそのまま殻ごとオーブン、またはオーブントースターへ。一か所が焦げないように、まわしながら、200度で4分~5分焼いてみましょう。途中で殻がひび割れてしまっても気にせずに。ひび割れた箇所から水分がたれても気にせずに(笑)。そのほうが美味しくなるんです。

網焼きでも香ばしくておいしいのですが、コロコロ転がしながら30分ほどかかるので、なかなか根気のいる仕事。お時間がある方は是非試してみてくださいね。

焼いたら殻をむいてみましょう。水分が程よく排出されているので、茹で卵より、いっそう食感がプリプリ!いえいえ、プリンプリン!はじめるように弾力が強くなっています。

水分が飛んでいるので、お弁当に持っていくのもお薦めですし、お子様のおやつにもたんぱく質が補充できるおやつとしてお薦めします。燻製したようなイメージなのでおつまみとしても便利です。

卵かけご飯を、身近な調味料で楽しもう!

次は生です。定番の卵かけご飯に皆様は何の調味料をかけますか。卵かけご飯専用の醤油も発売されるように、今では定番の醤油以外にも様々な調味の情報はあります。

私が幼い頃は情報も少ない時代ですが、子どもの頃からいろいろ試して実験していました。当時は珍しかったオイスターソースが、子どもの時の「ハマッた味」です(笑)。マヨネーズプラス醤油のパターンも当時とすれば斬新だったかもしれず、自分でその美味しさを発見したときは宝物を見つけたような気分になったのを覚えています。

鰻のタレをかけると、ちょっぴりすき焼き風味になります! フグのインスタント出汁を入れると、シメに食べるフグ雑炊の風味が再現できますし、ビビンバを作る際の調味料では、まさにビビンバ!です。

まだまだ実験はつきないのですが(笑)、卵は相手に合わせていかようにも相手の良さを引き出してくれて、さらに自分の主張もしっかり出して自分を見失うこともありません。個人プレーもできてチームプレーもできるという、万能選手だと感じています。

奥深い食材はまだまだたくさんあります。卵料理に限らず、五感を広げるおいしい食べ方は、どの食材でもまだたくさんあります。固定観念の食べ方を捨てると、ちょっと工夫するだけでおいしい世界がさらに広がりますね。