食の総合コンサルタント小倉朋子です。前回は、マンゴーの選び方と保存方法などをご紹介しました。マンゴーならではの、定番の切り方で食べるのも楽しいですね。カットのコツがわかれば簡単。ナイフとフォークで食べると、それだけでゆったりとした時間が演出できます。お子様の時から慣れておくと、楽しみながら丁寧に食事をする習慣にもなりますよ。でも、失敗すると皮も切れてしまうので、バランスのいい切り方のポイントを押さえておきましょう。

バランスのいい切り方のポイント

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夏バテ防止に生マンゴーをしっかり楽しもう!

  1. マンゴーの平たい側を上下にして、種を中心に3等分します。種がない上と下を、それぞれナイフで皮を切らないようにしてカットしましょう。
  2. ナイフでさいの目状に切り込みを入れます。
    ポイントは2つ。
    ・皮まで到達しないこと。
    ・一片を1.5~1.8センチくらいにすること。
    2センチになると、若干大きすぎかな、と思ってください。逆に1センチくらいに細かく切るとニョキニョキ新芽が出ているみたいになってしまうのです!
  3. ナイフの先端を使って丁寧にス~ッと切ります。皮まで到達しないように気をつけましょう。できれば果物ナイフかペディナイフのほうがおすすめです。
  4. 切れ込みを入れたら、皮の下側に両手を置いて、皮の中心をカパッと上に持ち上げれば出来上がり!

丁寧にしないで無造作に切ってしまうと、皮の端っこが下の写真のように切れてしまいます。

大きい、または、少し硬いマンゴーの場合は、最初に皮と実の境目のサイドの部分をクルッと一周切り込みを入れておくと、皮に近いサイドの実もしっかり浮き上がるため、仕上がりがよりキレイです。

ナイフとフォークで美しく食べるポイント

ナイフとフォークでひとつずつ切って口に運びます。中央から食べてしまいがちですが、見た目がきれいでなくなってしまうので、左手前から右奥に向かって食べ進めます。

フォークで食べるひとつを刺したら、ナイフを正しく持ったまま横向きにして皮と実の間を剥がすように削いでいきます。皮のまわりの実は、皮の内側に最初に切り込みを入れてから、同じ手順で切りましょう。

食べ終わったあとも美しい食べ方は大切なポイントです! 食べたら残った皮を2つに折り曲げておきましょう。こうすることでキレイな食べ方の印象になり、気遣いも感じますね。(「小倉式食事七則」)。