アンニョンハセヨ! 埼玉県狭山市在住の韓国家庭料理研究家・李亜民です。在日コリアン3世のわたしが小さいころから食べて育った食材の一つが、えごまの葉です。韓国食材では欠かせないえごまの葉を、みなさんは食べたことがありますか? ちょっとくせがありますし、あまり見かけない食材なので、いろいろな食べ方を今回はたっぷりおすそ分けしますね。

まずは定番! えごまの葉の醤油漬け!

おばあちゃんが生きているころはしょっちゅう作ってくれました。あったかいご飯を巻いて食べると最高!

えごまの葉はしそよりも1.5倍ほど大きいので小さいころは一枚を口に入れることが大変で、よく半分にちぎってもらって食べました。今、子どもたちがとなりに座って「ケンニプ(えごまの葉)ちぎって〜」と言います。歴史は繰り返されますね。

韓国料理屋さんでアルバイトをしていたときも、仕込みをよく手伝いました。漬け込む素に、ショウガをすって入れるとよりおいしいですよ。

タッパーに一枚一枚えごまの葉を敷いて漬け込む素を少しずつスプーンで乗せます。それを繰り返して3日ほど漬けるとバッチリ!海苔の代わりにえごまの葉でご飯を巻いて食べてみてください。いつもの3倍はご飯が進みます!

かんたんなのはお漬物に刻んで混ぜること!

えごまの葉は独特の香りがあり、ミントのようなスーッとする後味が特徴なので、そのまま食べるのは苦手という方もいらっしゃると思いますが、浅漬けの素にショウガやみょうがと漬けると、気にならなくなります。しその代わりにえごまの葉を使ってみては?

最近はまっている「あごだし浅漬けの素」。えごまの葉としょうがやみょうがで、きゅうりを漬けて食べてみると、暑さも吹っ飛ぶくらい爽やかな味わいに仕上がります。

お肉との相性抜群!

豚肉が一番合うのでぜひ巻いて食べてくださいね。韓国料理屋さんでは、サムギョプサルを注文するとえごまの葉はセットで出てきます。豚肉以外でももちろん美味しいので、牛や鶏でもチャレンジしてみてくださいね。

夏にキムチ作り教室を開催するときは、よくえごまの葉も用意します。えごまの葉の上にご飯とキムチを乗せて食べると、改めて生きててよかったなと思うくらいおいしいです。笑

えごまの葉の上にご飯、キムチを漬けるときのヤンニョン、青唐辛子を乗せました! 旬の夏野菜をたっぷり摂取して、暑さに負けない身体作りを。毎日の食があなたを作りますから!

ヤンニョンではなくにんにく味噌でもマシッソヨ〜! にんにく味噌(サムジャン)の記事はこちら。

お肉が絶品に!韓国の万能味噌サムジャンの使い方【レシピ付き】

えごまの葉のナムル作り方

【材料】
・えごまの葉 10枚
・にんじんの葉 1把

にんじんの葉ではなく春菊や大根の葉などでもOK! 今回畑で間引きして新鮮だったので使いました。

◆ごま油 少々
◇しょうゆ 大さじ1
◇砂糖 小さじ1
◇にんにくジャム 小さじ1
◆白ごま 少々

【作り方】

  1. どちらの葉もよく洗い、えごまの葉は1cmくらい、にんじんの葉は5mmくらいに刻む。
  2. 中火で熱したフライパンにごま油を引き、(1)を入れてしんなりするまで炒める。
  3. (2)に◇を入れてよく和えたらお皿に盛り付けしてごまをふりかけたら完成。

にんにくジャムの記事はこちら。

にんにくジャムでいつもの料理もおいしく!オススメの使い方【レシピ付き】

料理を作る機会の多いママの好き嫌いは、子どもの食生活習慣にも影響します。なるべく旬の食材を食卓に並べて豊かな味覚を! そして料理は子どもと一緒に。お手伝いをした分、たくさんの感性とイメージ力、手先の器用さなどが育まれます。

えごまの葉はごま油で炒めると生で食べるよりかは苦味が減ります。砂糖を少し加えることにより食べやすくもなります。

スモークサーモンにえごまの葉のナムル、にんじんスティック、チーズなどを巻いて食べると、苦味と甘みとチーズのしっとり感の絶妙なバランス。このメニューはすごくおいしいので、ヒミツにしてきました(笑)。たべぷろを読んだあなただけの特別メニューです。ぜひ試してみてくださいね。