プチプラアイテムでいつもの食卓をパッと華やかに演出するテーブル&フードスタイリストの渡辺有子です。蒸し暑い日本の夏の食卓に欠かせないそうめんやざるそばに使用する蕎麦猪口。前回は朝食シーンでの藍色の蕎麦猪口使いをご紹介しましたが、まだまだ楽しい使い方がたくさんできます。そこで、今回はおもてなしにも使えるSNS映えの蕎麦猪口使いについてご紹介します。

素材や色で楽しむ蕎麦猪口選び

蕎麦猪口と一口に言ってもサイズや形、素材や色柄などたくさんの種類があります。食器好きな私ですが、蕎麦猪口はなかでも特にお気に入りのアイテムのひとつで、普段使いからおもてなし、スタイリングの撮影用にといろいろなシーンで活用しています。

前回ご紹介した朝食にあう藍色の蕎麦猪口は右下のもので少し小さめ。左のつる草模様が一般的なサイズで直径8cm、高さは7cmほどのサイズです。

奥の右側は、温かみのあるクリーム色に赤と茶色の縦縞模様が入っていて、季節を問わず楽しめます。左奥は底が細くなった逆円錐型の蕎麦猪口で、土物の質感が和の雰囲気を演出してくれます。

同じ蕎麦猪口でも、色や形でテイストが違うので、料理やシーンに合わせて使い分けながら楽しむことができます。蕎麦猪口が充実している今の時期、お気に入りの商品選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。

前菜風に素麺を蕎麦猪口に盛り付けてみよう!

よく冷えたそうめんは夏のおもてなしに喜ばれます。下の画像のように一人分ずつ少量用意すればオシャレな前菜風に!

茹でたそうめんをフォークで巻きながら、器の中央より少し高めくらいの量を盛り付けて、彩りにオクラと赤パプリカを添えてかつお節を天盛りにします。

めんつゆは小さな器に入れ替えて一緒に冷やしておき、食べるときに適量をかけながら頂きます。これなら、先に用意して器ごとしっかり冷やしておけます。

普段とは逆の発想で、あらかじめそうめんを蕎麦猪口に盛り付けておく演出はおもてなしにもぴったりです。

おもてなしにも使えるそうめんの盛り付けについて、6月コラムでもご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみて下さいね!

ひと手間で差がつく!そうめんの美しい盛り付けのコツ

フルーツ缶も蕎麦猪口に入れるだけで、和カフェ風スイーツに

暑い季節は、よく冷やしてある口当たりがなめらかで喉ごしのよい冷菓があるとうれしいですね。

手作りスイーツでなくとも、フルーツミックスの缶詰を蕎麦猪口に取り分け、あればキウイやバナナなどを足して白玉や餡をトッピングするだけで、立派なおもてなしの和カフェ風なスイーツに!

白玉はフルーツ缶詰にちょい足しすることで、食感のアクセントになり、ボリュームアップしてひと手間かけたように仕上がるので、我が家には常備してある製菓材料です。粉に水を入れて混ぜ合わせ、茹でるだけなので本当に簡単ですよ!

蕎麦猪口を使うたけで、フルーツ缶詰もオシャレに仕上がります。

冷たいグリーンティーで涼を感じる夏のお茶時間

前回の記事では、コーヒーカップとして蕎麦猪口を使うアイデアをご紹介しましたが、茶器代わりに冷たい緑茶をいれた夏のティータイムのおもてなしにもおすすめです。

爽やかなグリーン色が映えるように、できれば内側が白やクリーム色の蕎麦猪口を使うとよいですね。

秋口には土物の蕎麦猪口に揚げ物では風流に!

最後は少し季節をすすめて秋口におすすめの土物の蕎麦猪口を使ったスタイリング例です。一口サイズのコロッケをバランスよく蕎麦猪口に盛り付けて、彩りにレタスを添えています。

平面的な平皿が食卓では多くなりがちなのですが、蕎麦猪口は高さがあるので立体感が出て食卓の良いアクセントにもなります。

いろいろな形や素材、色や柄が充実している蕎麦猪口は普段使いからおもてなしまでさまざまなシーンで食卓のアクセントになる便利な和食器です。楽しいアイデアで蕎麦猪口使いをぜひ楽しんでみて下さいね。