現在、日本昆布協会において、昆布大使として昆布の普及と昆布食文化を次世代に継承する活動をさせていただいています。
天然素材から「うま味」の成分を抽出した液体が「だし」。だしを取った後の天然素材は捨てずに美味しく二次利用しましょう。今回は昆布のだし殻を使って作る塩昆布の作り方と、塩昆布を使って作るお料理をご紹介します。

カラダにもお財布にもうれしい!自家製塩昆布の作り方

だしをとった後の昆布には、水に溶けにくい栄養成分や食物繊維がたくさん含まれています。だし殻は捨ててしまわずに冷凍保存しておき、ある程度の量がまとまったら佃煮やふりかけなどにして美味しくいただきましょう。

塩昆布」にしておくと、おにぎりの具やお弁当の箸休めの一品にもなりますし、「塩昆布」を調味料や具材として活用することもできて便利です。

塩昆布の作り方

<材料>
だしを取った後の昆布 150g
[煮込み用調味料]
・濃口醤油:大さじ1・ 1/2
・米酢・きび砂糖・みりん:各小さじ1
[仕上げ用調味料]
・塩 :大さじ1
・きび砂糖: 小さじ1

<作り方>

  1. だしを取った後の昆布を千切りにし、ザルにいれて手早く水で洗い、ぬめりを落とす。
  2. 昆布と [煮込み用調味料]を底の広い鍋に入れ、弱火~中火で焦げつきに注意しながら水分がなくなるまで混ぜながら加熱する。
  3. 天板の上にシワにしたオーブンペーパーを引き、100度で30分程様子を見ながら加熱する(昆布を半生状態に乾燥させる)。
  4. 冷めたら[仕上げ用調味料]をよく絡め、一晩常温におき完成。

・調味料で煮込んだら、半生に乾燥させるのがポイントです!
・塩はなるべく粒子が細かく、にがり成分が多く残っているものを選ぶようにしましょう。

レシピ引用:日本昆布協会 こんぶネット

自家製「塩昆布」を使ってつくる、困ったときのもう一品

メイン料理は決まっているけど、あともう一品、何つくろう?と頭を抱えてしまうことってありませんか?適度な塩味とたっぷりのうま味をもつ「塩昆布」があれば、シンプルで簡単なあともう一品がささっと完成しちゃいます。小さなおかずのレパートリーを増やして、毎日の食卓を豊かに!

トマトと豆腐のサラダ

<材料>
木綿豆腐:1丁(十分に水気を切り、手で一口大にちぎる)
トマト:2個(一口大に切る)
青じそ:5枚(千切り)
ごま油:大さじ1
しょうゆ:大さじ1
塩昆布:大さじ3

<作り方>

  1. 全ての材料をボウルに入れて混ぜ合わせたら完成

じゃがバタ昆布

<材料>
じゃがいも:1個(十字に切れ込みを入れる)
バター:10g
塩昆布:大さじ1

<作り方>

  1. じゃがいもをラップで包み、レンジで柔らかくなるまで加熱(600Wで約4分)
  2. 皿に盛り、切れ込み部分にバター、塩昆布を乗せて完成

やみつきピーマン

<材料>
ビーマン:4個(太めの千切り)
ちりめんじゃこ:大さじ1
塩昆布:大さじ2
油:大さじ1

<作り方>

  1. フライパンに油を熱し、ピーマンをサッと炒める
  2. 1に塩昆布とじゃこを入れ1分程炒めたら完成

きのこの炊き込みご飯

<材料>
しめじ:1株
ツナ缶:1缶
塩昆布:大さじ3
薄口しょうゆ:小さじ1
米:3合

<作り方>

  1. 米は洗って水気を切っておく
  2. しめじは小房に分ける
  3. 炊飯器に1を入れ、白米3合の目盛まで水を入れる
  4. 3に汁気を切ったツナ、しめじ、薄口しょうゆ、塩昆布を入れて通常通り炊飯
  5. 炊きあがったらよく混ぜて完成

レタスとプチトマトのスープ

<材料>
レタス:4枚(千切り)
塩昆布:大さじ1
プチトマト:4個(半分に切る)
チキンコンソメ:2個
水:800ml
ゴマ油・白ごま:少々

<作り方>

  1. 鍋に水とチキンコンソメを入れ、沸騰させコンソメスープを作る
  2. 1.にレタス、塩昆布、プチトマトを入れひと煮立ちさせる。
  3. 器に盛り付け、ごま油、白ごま少々を振り完成