フランス北西部ノルマンディー地方在住のトラベルコーディネーター小川裕子です。3月末の土曜日から日曜日は、毎年冬時間から夏時間へ変更になります。フランスでも桜らしき花がちらほら咲き始め、ようやく春の訪れを感じられるようになりました。
そして春分を過ぎるとキリストの復活を祝う「復活祭 Pâques(パック) 」(英語ではイースター)が開催されるので、街中のパン屋さん、チョコレート屋さん、スーパーでは卵やめんどり、ウサギなど形をした可愛らしいチョコレートが並びます。今回はノルマンディーの家族との楽しい復活祭の過ごし方をご紹介しますね。

移動祝日の復活祭、今年は4月1日

キリスト教の大切なお祝いでもある「復活祭」、フランス語では「Pâques (パック) 」といいます。「春分の日(3月21日)の後にくる最初の満月の次の日曜日」 というのが復活祭の日付になっており、毎年祝日が移動します。今年は3月31日が満月なので4月1日(日)が復活祭、その翌日の月曜日も Le lundi de Pâques (ランディ・ドゥ・パック)といって祝日になります。

ノルマンディーの我が家での過ごし方は、家族や従弟みんなが集まって食事会をし、子供たちのお楽しみイベント「チョコレート・ハンティング」を楽しむのが恒例の行事になっております。

また多くの観光施設(公園やノルマンディーの海岸沿いなど)でも最近はチョコレート・ハンティングが恒例の行事になっているところが多く、大人たちは事前に大量のチョコレートを準備、スーパーにもチョコレートコーナーが設置されるほどです。

スーパーのチョコレートコーナー

うさぎやたまご、なぜこの形に?

さて、復活祭ではなぜ卵やめんどり、ウサギの形をしたチョコレートが売られているのでしょうか。

ウィンドーに飾られているチョコ

卵は新しい命が宿る場所、復活を表すシンボルという意味があるそうです。またウサギの由来は子沢山で生命の誕生・子孫繁栄の象徴であるところ。そして卵を産むめんどりも、小さな卵型チョコに囲まれて売られています。

めんどりと卵たち

地元のパン屋さんにチョコ作りについて伺ったところ、「大きな型(めんどりや卵)のチョコレートの中には、小さなチョコレートを詰め込んでいるんですよ。この作業が大変なのだけれど、開けた時は感動ですよね。ウサギ型は可愛らしいのでとても人気です」 と おっしゃっていました。

パン屋さんに並んでいるウサギ型のチョコレート

我が家の復活祭の楽しみ方をご紹介!

さて、恒例行事のチョコレート・ハンティング。晴れの日はお庭のいたるところに、雨の日は家の中にチョコレートを隠しておきます。義理母が子供にも持ちやすい様な可愛らしいかごを用意しておいてくれるので、一人一人それを持ってお庭を走り回っています。

チョコレート・ハンティング お庭にて

我が家はチョコレートと共にプレゼントも義理両親が用意しておいてくれるため、チョコレート・ハンティングよりもそれを開ける方に夢中になることも。いずれにしても、春の到来はみんなの笑顔も運んでくれます。

街なかで見つけたチョコレートアート

復活祭の時期にフランスへいらっしゃる方は、「チョコレート屋巡り」もフランスでの旅の楽しみ方の一つです。食べるのがもったいなくなるような可愛らしいチョコレートや、芸術作品のようなチョコレート、インスタ映えする素敵なチョコレートも沢山あるので、ぜひチョコレート屋さん巡り、お楽しみくださいね。

パリ サンラザール駅ショッピングモール