フランス北西部ノルマンディー地方在住のトラベルコーディネーター小川裕子です。高原のような爽やかな気候が続いております南ノルマンディー。小学校の夏休みも前半が終わり、後半がまだ1ヵ月も続く長い夏休みです。前半は息子の友達の大半がバカンスでなかったのですが、後半に入り始め誘いがたくさん入ってきて、あっという間の1ヵ月になりそうです。
さて、前回はフランスの食文化で欠かせない「Apéritif(アペリティフ)」の習慣についてご紹介しました。今回は子どもが笑顔になる「goûter(グテ)」–おやつの習慣をご紹介しますね。

子どもが笑顔になるおやつタイム「goûter」

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夜のサッカー観戦で食前酒と楽しんだノルマンディー名産おつまみ「アンドゥイユ」

息子の学校生活が3歳から始まり、幼稚園・小学校と進んできておりますが、幼稚園生活を始めた時は新しい発見と驚きの連続でした。

フランスは女性の就業率が80%程と高いので、幼稚園からすでに朝8時~夕方18時まで学校&学童という子どもも少なくありません。そのため、16時半(地区により終了時間は異なる)に学校が終わり、学童でそのまま学校に残る子はすぐに「goûter(グテ)」と呼ばれるおやつの時間があります。

また幼稚園&小学校は親や親戚などが迎えに行くことになっているので、学校が終わると「一緒におやつタイムしない?」とお誘いをいただくこともしばしば。子どもの笑顔と共にみんなでおしゃべりを楽しむこともよくありました。

理想的なおやつメニュー例

そしてお菓子のパッケージにも「理想的なおやつメニュー」の絵が描かれているのをよく目にします。こちらは、ノルマンディーのビスケットメーカー「Biscuiterie de l’Abbaye(ビスキュイトゥリ ドゥ ラベイ)」からの新商品「Smiley」が描かれているおやつ。

「ビスケット 5枚 + オレンジジュース + ヨーグルト」のメニュー例の上には、『「goûter(グテ)」(おやつ)は必要不可欠な休憩タイム』と書かれています。フランス人の食生活・食文化の中に、このおやつの時間は欠かせない習慣になっているのかもしれません。

ノルマンディーの名産品「ミルクジャム」を使ったグテの楽しみ方

私の義理の家族もこの「goûter(グテ)」の習慣が生活の一部になっており、毎週土曜日は16時に家族が集まってお茶会があります。メニューには、クロワッサン、パン・オ・ショコラ、ブリオッシュ、焼き菓子やクレープなどさまざま!

ブリオッシュはそのまま食べても甘くて美味しいパンなのですが、先日初めて「Confiture de lait(ミルクジャムを付けてみて)」と新しい食べ方を教えてもらいました。

ミルクジャムは、ミルクというよりは「キャラメル」のような味でとても甘かったので、今度は甘さ控えめにしたクレープと一緒に食べてみました。モチモチとした食感のクレープと優しいキャラメル風味のジャム、新しい発見でした。

この瓶もとてもかわいらしくて、思わずモンサンミッシェルの写真とコラボしちゃいました。夏のご旅行でノルマンディーの世界遺産「モンサンミッシェル」にいらっしゃる際は、ぜひ「ミルクジャム」をお土産にどうぞ。