フランス北西部ノルマンディー地方在住のトラベルコーディネーター小川裕子です。日中は晴れ渡った青空、そして朝・晩は清々しいそよ風が心地よく吹いているノルマンディーのスイス地区です。夏のお祭りと合わせて今年はサッカーも大変盛り上がりを見せ、夜20時から始まるサッカー観戦に友人宅へお呼ばれし「Apéritif dinatoire(アペリティフ・ディナトワール)」という夕食を兼ねた簡単な軽食スタイル形式でビール片手にサッカー観戦を楽しんでおりました。
今回は 友人宅で発見したMade in Normandy のおつまみ「Andouille(アンドゥイユ)」をご紹介いたします。

フランス食文化 「アペリティフ(食前酒)」に欠かせないおつまみ

フランスの食文化で欠かせないのが アペリティフ(食前酒)という習慣。食事の前にスナック系のおつまみと共に食前酒を頂きながら おしゃべりを楽しむ至福の時間です。日が長くなる夏場は、夜風が心地よく感じ始める20時頃までアペリティフと共に会話が盛り上がることもしばしばです。

そして最近はアペリティフと夕食を分けずに、一口サイズのカナッペやミニピザなど軽食スタイルでお酒を飲みながらゆったりとした夜を楽しむ「アペリティフ・ディナトワール」もよく見かけます。

7月上旬はサッカー観戦で盛り上がり、友人宅では「プロジェクターを購入したから、大画面でサッカー応援を楽しもう!」と集まる機会が多々ありました。

テーブルに並べられた様々なおつまみの中で初めて食べたのが「アンドゥイユ」。アンドゥイユはノルマンディー地方カルバドス県の「Vire(ヴィール)」という町の名産品なのですが、豚の大腸に、小腸や胃などを詰め燻製させたソーセージのようなものです。

独特の臓物の匂いが苦手な私は今まであまり手が出なかった1品なのですが、ノルマン人の集まり会の中で 「このアンドゥイユはすごく美味しい!」とパクパク食べている友人を見て、私も味見をしてみました。

臓物が苦手でも食べられる?アンドゥイユのお味は

今回味見をしたのは 「アンドゥイユとリンゴ煮」 こちらです。

輪切りにしたリンゴを煮てアンドゥイユの上に乗せたシンプルなおつまみです。アンドゥイユの柔らかな歯ごたえと燻製の香り、そしてリンゴのシャリシャリ感と甘みが口の中で混ざり合い、臓物を忘れさせてくれるような(笑)、そんな瞬間でした。

ちなみに、その後アンドゥイユ1枚をそのまま食べてみたのですが、そこまで臭みがなく新しい発見でした。臓物が苦手な私でもペロリと食べられてしまうほどでしたので、臓物がお好きな方にはお勧めの1品です。