春にぴったりなアイリッシュウイスキー!おすすめ銘柄とおいしい飲み方【世界5大ウイスキーの楽しみ方:2】
3月17日の「セント・パトリックス・デー」をご存じですか?アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日で、アイルランドでは祝日となっています。
今回は、そんな祝日にもたくさん飲まれるアイルランドのお酒、世界5大ウイスキーの1つでもある「アイリッシュウイスキー」をご紹介します。
セント・パトリックス・デーはアイリッシュウイスキーで乾杯!
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スコッチウイスキー初心者から上級者まで!おすすめ銘柄とおいしい飲み方【世界5大ウイスキーの楽しみ方:1】
アイルランドをはじめ世界各国でフェスティバルやパレードが行われ、街中が「緑色」に染まります。アイルランドは「エメラルド色の島」と呼ばれるほど緑が豊かであることや、聖パトリックが布教に用いた「シャムロックの葉」にちなんでこの日には、人々は緑色の服に身を包み、街のオブジェも緑色に変わるのです。
日本では1992年に東京・表参道で初めてパレードが行われてから、各地に広まっていきました。表参道のパレードは今年で25回目となります。
穏やかで飲みやすいアイリッシュウイスキーは、最近では特に女性の間で人気が上昇しているといわれています。日に日にあたたかくなる春にはぴったりのウイスキーだと思います。セント・パトリックス・デーをアイリッシュウイスキーでお祝いするのはいかがでしょうか。
アイリッシュウイスキーとは?
歴史
スコットランドと並んでウイスキー2大起源説の1つとなっている場所がアイルランドです。スコットランドよりも先に蒸溜技術が伝わったといわれるほど、ウイスキー造りの歴史は古いのです。
かつてはアメリカで大人気となり、大量生産を行っていましたが、禁酒法時代にアイリッシュウイスキーの模造品が多く出回ったことなどから、スコッチウイスキー、特にブレンデッドスコッチウイスキーに市場を奪われてしまいました。最大2,000以上あったといわれる蒸溜所も次々と閉鎖され、1970年代半ばには2か所の蒸溜所のみとなりました。
しかし、近年世界的なウイスキーブームの中、アイリッシュウイスキーの人気も高まり、蒸溜所の数も増加してきていています。計画段階のものを含めると約40か所にのぼります。
定義
アイリッシュウイスキーの定義は、1980年に作られた法律で定められています。
・アイルランド及び英国領北アイルランドで糖化、発酵、蒸溜、熟成したウイスキー
・3年以上、木の樽で熟成したウイスキー
・アルコール度数40度以上
※原料の産地、ボトリングの場所は定められていません。
種類
アイリッシュウイスキーは原料と蒸溜方法よって4つに分類されます。
・ポットスチルウイスキー:穀物(大麦麦芽、発芽していない大麦、小麦、ライ麦など)を使い、単式蒸溜器で3回蒸溜し、熟成したウイスキー
・モルトウイスキー:大麦麦芽のみを使い、単式蒸溜器で蒸溜、熟成したウイスキー
・グレーンウイスキー:穀物(トウモロコシ、大麦麦芽など)を使い、連続式蒸溜機で蒸溜、熟成したウイスキー
・ブレンデッドウイスキー:モルトウイスキーとグレーンウイスキー、またはポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキー
特徴
アイリッシュウイスキーの大きな2つの特徴は、①3回蒸溜 ②発芽しない大麦を使うという点です。(全てのアイリッシュウイスキーには当てはまるわけではありません)
3回蒸溜により雑味が少なくマイルドな味わいのウイスキーが出来上がる。また未発芽の大麦やライ麦、小麦などを加えているため、穀物感が強くなるのも特徴です。
アイリッシュウイスキーおすすめのブランド
リーズナブルで初心者向け:まずはここから
アイリッシュウイスキーを楽しむ時に手に取りやすいのは「ブレンデッドウイスキー」です。おすすめの楽しみ方は、アイリッシュの特徴であるスムースな風味を楽しめるハイボールです。
ジェムソン<ブレンデッドウイスキー>
市場価格:1,800円残後
アイリッシュウイスキーNo.1の商品。ピートを使わず密閉炉でじっくり乾燥させた大麦を原料とし、3回蒸溜によって造られる豊かな香味とスムースな味わいが特徴のウイスキーです。
タラモアデュー<ブレンデッドウイスキー>
市場価格:2,000円前後
アイルランドの「タラモア」という町の名前が由来のウイスキー。原料大麦の風味がと、繊細でなめらかな味わいが特徴。
ブッシュミルズ<ブレンデッドウイスキー>
市場価格:2,000円前後
1608年創業といわれ、現在操業中のアイリッシュウイスキー蒸溜所の中では最古の蒸溜所。3回蒸溜したモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしています。スムースな口当たりとフレッシュな果実の様な味わいが特徴です。
中級者向け:蒸溜所の個性を楽しむシングルモルト
シングルモルトウイスキーは、1つの蒸溜所のみで造られたモルトウイスキーです。蒸溜所ごとの特徴が表現されています。
カネマラ<シングルモルトウイスキー>
市場価格:4,200円前後
楽しみ方:ストレートまたはトワイスアップがおすすめ
アイルランドにあるクーリー蒸溜所で造られている、ピーテッドタイプのシングルモルト・アイリッシュ・ウイスキー。特徴的なピートの香りと共に、スムースでありながら複雑な味わいが魅力です。
上級者向け:特別なスピリッツ
アイルランドで続々と新しい蒸溜所がオープンする中、3年間の熟成を待つ間、熟成前のスピリッツを「ニュースピリッツ」としてリリースすることがあります。なかなか出回らない貴重な商品ですので“これから熟成してどんなウイスキーに成長していくのだろう…”と思いをはせながら体験してみるのもいいのではないでしょうか。
ティーリング・アイリッシュポティーン ※ニュースピリッツ
市場価格:3,200円前後
楽しみ方:ぜひストレートでお楽しみください
2015年9月にダブリン市内に再オープンしたティーリング蒸溜所で蒸溜し、初めてリリースした10,000本限定品です。大麦麦芽と未発芽の大麦を半分ずつ使用し、アイリッシュウイスキー伝統の「3回蒸溜」を行っています。
アイリッシュウイスキーの楽しみ方
アイリッシュウイスキーの特徴を楽しめる2つの飲み方をご紹介します。
ジンジャーハイボール
ピリッとしたジンジャーエールと、アイリッシュウイスキーの穏やかな風味がぴったり合います。アルコール度数は約8%になり、女性にも飲みやすいハイボールです。
【材料】★300mlグラスの場合★
・お好みのアイリッシュウイスキー:30ml
・氷適量(グラスの縁から出ない程度)
・ジンジャーエール適量
【作り方】
- グラスいっぱいまで氷を入れます
- ウイスキーを加えて、ここでまずマドラーで混ぜ合わせます
- ウイスキーとグラスを冷やし、氷が減ったらここで追加します
- ジンジャーエールをグラス一杯まで注ぎます
- マドラーで1回転混ぜます
過去のハイボールの記事はこちら
自宅でできる「究極に美味しいハイボール」の作り方をプロが伝授
アイリッシュ・コーヒー(カクテル)
アイリッシュといえばこれ!といわれるほど有名なホットカクテル。バーでは、ウイスキーも温めて作る場合が多いですが、ご自宅では気軽に熱々のコーヒーで作ってみましょう。
【材料】
・お好みのアイリッシュウイスキー:30ml
・砂糖:1tsp.(1ティースプーン=約5ml)
・ホットコーヒー(濃いもの)適量
・生クリーム適量
【作り方】
- 温めたワイングラスに砂糖を入れ、コーヒーを7分目ほど注ぎます
- ウイスキーを加えて軽くかき混ぜます
- 軽くホイップした生クリームを3mmほどの厚さに浮かべます
アイリッシュウイスキーに合うおつまみ
<ドライフルーツ>
フルーツの甘みが凝縮されたドライフルーツは、アイリッシュウイスキーのもつ穏やかな甘みを引き出します。
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