マヨラーというほどではありませんが、マヨネーズは結構好きでしょっちゅう自分で作っている調味料研究家の松本葉子です。
そんな私がおすすめしたいのが「黄味酢」。マヨネーズと同じように使えて、しかもノンオイルだからカロリー控えめなのがうれしい黄味酢は、アレンジ自由自在のにっぽんのソースです。

家にある材料だけで簡単に作れる【黄味酢レシピ】

料亭でも作られているというと難しそうに思えますが、黄味酢の作り方はいたって簡単。材料もとてもシンプルです。

本当は大量に作った方が作りやすいのですが、家庭ではそんなに量も使いませんから失敗しにくい最小量でご紹介します。

<材料>
卵黄 2個分
酢(米酢など)大さじ1と1/2
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/2 または 薄口醤油 小さじ1

*酢と砂糖の量は作ってみて、好みの量をみつけてください。酢は少量なら完成してから足すこともできます。

<作り方>
1.酢に砂糖と塩または薄口醤油を加えてよく混ぜておく。
2.ボウルに卵黄を入れて溶き混ぜてから1を加える。
3.大きなボウルに氷水を用意しておく。
4.2のボウルよりも一回り大きなボウルか鍋に湯を沸かし、2のボウルを湯煎しながら小さな泡立て器か木べらを使ってしっかり混ぜる。

5.ボウルの中身がとろりと固まってきたら、余熱で固まりすぎないように湯煎からはずして、ボウルの底を氷水に浸けて冷やしながら空気を含ませるようによく混ぜる。

より完成度の高い黄味酢を作るなら、以下のようなプロ料理人の技も参考に。

★卵黄8個分以上の分量で作る
★卵黄を裏ごししてから使う
★完成した黄味酢を布巾で絞って漉す
★だし汁を加えてゆるめに仕上げる

黄味酢の使い方その1:魚介類に添えて

黄味酢は魚介類によく合います。特にイカやタコ、貝類などには相性抜群。素材を黄味酢で和えてもよし、色合いを活かして添えるように盛りつけてもよいでしょう。

写真は水タコを極薄切りにして昆布出汁で和えたものに添えています。

黄味酢の使い方その2:野菜に添えて

黄味酢はマヨネーズやドレッシングのように使えるので野菜にも合わせやすいのです。しかも和風にも洋風にも使えます。

ほうれん草や菊菜などのおひたしに添えたり、茹でたアスパラガスやじゃがいもに黄味酢をかけてオーブントースターで軽く焼いたり、使い方はいろいろ。

写真は薄切りにしたミディトマトを巻いて花を象り、中心部に黄味酢を添えています。

黄味酢の使い方その3:肉類に添えて

実は肉類にも合う黄味酢。蒸し鶏を黄味酢で和えたり、ポークソテーに添えたり、さまざまなアレンジが可能です。

写真のようにハムやベーコンに添えてサラダ風にも。油分を使っていない黄味酢ならヘルシーな一品に仕上げられます。

色鮮やかな黄味酢は食卓を華やかにしてくれます

「和マヨ」的な黄味酢ですが、マヨネーズとはまた違う魅力がいっぱい。特に、黄味酢ならではの美しい色は料理を明るいイメージにしてくれて、食卓が華やぎます。

黄味酢は作ってから一週間程度は冷蔵庫で保存可能なので、ぜひいろいろな料理に使ってみてください。