店頭でかぼちゃをみつけると、家に買い置きがあってもまた買ってしまう料理研究家の松本葉子です。煮物に使うほか、レンジ加熱して料理やお菓子作りに用いることが多いかぼちゃですが、オーブントースターで焼くのもおすすめです。
焼いたかぼちゃは、ゆでたものより香ばしく、揚げたものよりヘルシー。ほっくり甘い、子どもたちが喜ぶ味わいになります。
今回は、冷凍保存にも向き、作り置きもしやすい「焼きかぼちゃ」のコツと使い方をご紹介します。

オーブントースターならカンタン&おいしく焼きあがる!

かぼちゃを焼くのはグリルパンやオーブンでもよいのですが、手軽に作るならオーブントースターがおすすめです。焼くときは、皮付きのまま5~7mm程度の薄切りにするか、さいの目切りにすると使い勝手がよいですよ。

高温で焼くと中まで火が通る前に焦げてしまうので、設定温度は160~190℃程度。焦げ目をつけてパリパリに焼きたいなら、薄切りにして190℃くらいで。ほっくり凝縮した甘みを楽しみたいなら厚めに切るかさいの目切りにして160℃程度で。

7mm厚さだと160℃で15分、190℃で10分程度が目安ですが、オーブントースターの機種にもよるので最初は様子をみながら焼いてみて、最適な時間をみつけてくださいね。

<コツその1>
洋風に使うことがわかっている場合は、焼く前にバターやオリーブオイルを塗るか、からませると、表面が艶やかに仕上がり風味もつきます。

<コツその2>
塩味をつけたい時には、濃い塩水にくぐらせてから焼くのもおすすめ。

皮ごと使う薄切り焼きかぼちゃはつけ合わせにもぴったり

皮付きのまま薄切りにして焼いたかぼちゃは、焼き上がりに、塩コショウ、粉チーズ、カレー粉、パプリカパウダーなどを振りかけたり、めんつゆをくぐらせてから削り鰹を添えたりすると、立派な一品になります。

そして、料理の付け合わせにも便利。ほくほくで香ばしく、味も凝縮されているので、メイン料理の味にも負けません。

特にかぼちゃに含まれるβ-カロテンは油とともに摂取することで吸収率が高まるので、ぜひ油を使った料理の付け合わせに使ってみてください。

また、薄切りでもレンジ加熱したものより割れにくいので、盛り付けにバリエーションが生まれます。たとえば上の写真のように、立体的に盛り付けてみるのもいいですね。

サラダやデザートなどに重宝するコロコロ角切り焼きかぼちゃ

サイコロのような角切りや、正方形にしなくても長辺が1~2cmのコロコロした形に切り分けて焼いたかぼちゃもおいしいですよ。皮付きでも皮なしでもよいのですが、早く焼きたい時には皮をとるとよいでしょう。

角切り焼きかぼちゃは、低温でじっくり焼いて、水分を飛ばすのがコツ。しっかり焼いて少しかために仕上げておくと、料理に使った時に崩れにくくなります。

ゆでかぼちゃと同様に、マヨネーズやドレッシングで和えたり、グリーンサラダのトッピングなどに使えますが、これを使ってデザートを作るのもおすすめ。

下の写真は、プレーンヨーグルトの上に焼きかぼちゃをのせて、はちみつをかけたもの。かぼちゃが苦手な子どもたちにもおいしく食べられて繊維質もとれるヘルシーなおやつです。アイスクリームに混ぜこんでもおいしいですよ。

また、食が細くてご飯をあまり食べない子には、焼きかぼちゃをご飯にトッピングして、栄養補給に役立てても。下の写真は雑穀+発芽玄米のご飯に角切り焼きかぼちゃをのせたもの。雑穀米や玄米が苦手でもかぼちゃの甘みで食べやすくなります。

作り置きして、時短料理やお弁当のおかずに活用しよう!

焼きかぼちゃは、手の空いた時にたくさん作っておくと、とにかく便利です。

・料理の付け合わせに
・マヨネーズやごまだれであえて、サラダや和え物に
・グラノーラなどに加えて
・チーズをのせて焼いてグラタンに
・ドレッシングに漬けてマリネに
・スープや味噌汁の具に

といった使い方のほか、少しだけ煮物を作りたいという時にも、だしでさっと煮れば、生のかぼちゃを使うより圧倒的に時短。また、少量だけ必要なお弁当のおかずを作る時にもとても役立ちます。

保存は冷凍がおすすめ。焼いて水分がほどよく抜けているため、解凍しても水っぽくなりません。冷凍のままお弁当にいれれば、保冷剤代わりにもなりますよ。

「かぼちゃが残ってしまった」「おいしくない…」そんな時には焼いてみましょう

つい大きなかぼちゃを買ってしまって食べきれない…。そんな時にも焼きかぼちゃにして保存しておくと使い勝手抜群です。

また、せっかく買ったかぼちゃが水っぽくてどうもおいしくないという時にも焼きかぼちゃの出番。焼けば味が凝縮されます。

栄養豊富で子どもたちにぜひ食べさせたい野菜であるかぼちゃ。料理法のひとつとして焼きかぼちゃもぜひお試しくださいね。