暑くなると冷やしそうめんが恋しくなる料理研究家の松本葉子です。この「そうめん」、ワーママにとってすごく便利なアイテムって知ってました? なんといってもゆで時間が短い! 2分以内でゆであがるので、ご飯を炊いたりパスタをゆでるよりずっと早く作れます。そして、通常50gずつ束になっているので、計る手間も不要。また、保存性が高いので買い置きできるのもメリットです。
今回は、つゆと薬味で味わう冷やしそうめんだと喜ばない子どもたちにおすすめのアレンジメニューを3つご紹介します。

そうめん+マヨネーズ+ツナ缶・サバ缶で「サラダそうめん」

刻んだキュウリとタマネギ、ほぐしたサバ缶、たっぷりのマヨネーズを、ゆでたそうめんに加えています。主食の麺類としても、おかずサラダとしても使えます。

冷蔵庫にある野菜とマヨネーズ、ツナの缶詰や最近人気のサバ缶を使ってサラダそうめんを作ってみましょう。

作り方は、刻み野菜、ほぐした魚、マヨネーズをゆでたそうめんに混ぜるだけ。野菜は汁の出にくいものならなんでも。缶詰のコーンを水切りして加えてもいいですね。

<コツその1

野菜は小さく切ったほうが、そうめんに均一に混ぜ込むことができて、食べやすさも増します。

<コツその2

混ぜにくい場合は牛乳を少し足すといいでしょう。

そうめん+ケチャップで「トマトそうめん」

極細パスタ・カッペリーニなどの代わりにそうめんを使って冷製トマトパスタ風に楽しむレシピはよく見かけます。でも、もっとカンタンに手早くできる「冷製カッペリーニのトマトパスタ」のアレンジなら、子どもたちが好きなトマトケチャップを使ってみましょう。

トマトケチャップの赤い色と甘酸っぱさで、「そうめんって味がないからキライ」なんていう子どもたちも食が進みますよ。

また、そうめんがうまくまとまるので、お箸がまだうまく使えない小さな子たちも食べやすくなります。

固めにゆでてから冷水で洗い、水気を切ったそうめんに好みの量のトマトケチャップを混ぜればできあがり。

<コツその1

ミニトマトをトッピングする。あるいはトマトを刻んで一緒に混ぜ込むというように、生のトマトをプラスすると、フレッシュ感が加わって、ぐっとおいしくなります。

<コツその2

ケチャップだけでは甘すぎるという時は、オリーブオイルと塩少々を加えてもOK。ツヤとツルツル感が増します。

究極時短!カルボナーラ風釜玉そうめん

最後にご紹介するのは、とっておき時短料理「カルボナーラ風釜玉そうめん」。ご存じの通り、カルボナーラは、チーズ、豚肉加工品、卵、クリーム(使わないこともある)で作るパスタソースをからめたパスタです。

日本人にも好まれる味なので、日本風のカルボナーラもたくさんあります。というわけで、日本風カルボナーラに日本の釜玉うどんを合体させました。

卵、チーズ、牛乳。冷蔵庫にあるものだけで作れます。チーズはスライスチーズでも粉チーズでもシュレッドチーズでも、あるもので。あればパセリを刻んで加えてもよいでしょう。

器に卵、チーズと少量の牛乳を入れてよく混ぜておきます。そこにゆでたそうめんを鍋から直接加えれば出来上がり。

かき混ぜると、熱でとろりと半熟になった卵にチーズの風味が加わり、濃厚なソースがそうめんにうまく絡みます。見た目は地味ですが、おいしいですよ。

そうめんとチーズの塩分があるので味付けはほぼ不要。卵や牛乳の量を多くした場合は、塩で調味するとよいでしょう。

短時間でゆで上がるそうめんですが、「ゆでてザルにあげて、水で洗って、冷やして…という手間が面倒」「つゆや薬味を用意したり、アレンジしたりする時間もない」という時には、ぜひ、この釜揚げ風を試してみてください。

そうめんをもっと手軽に楽しく味わってみましょう

そうめんは簡単に作れるからいいのだけれど、冷やしそうめんにすると子どもたちに不評だし、栄養も不足しそうだし、かといって他におかずを作るのも大変だし…と困っているワーママも多いかもしれません。

具材と一緒に炒めたり、レトルトカレーをかけたり、ラーメン風にしたり…といろいろな食べ方ができるそうめんですが、今回のようなとびきり簡単なアレンジも毎日ごはんのヒントになれば幸いです。