長(白)ねぎは、耕土の深い東日本で長くつくられてきた根深ねぎ。千住ねぎはその代表格で「江戸東京野菜」。かつて足立区を中心に栽培され、千住河原町付近の市場で取引されていました。大阪城落城後に現在の江東区に種を持ちこまれたのが、栽培の始まりとされています。

江戸で鍋料理を楽しんだ鬼平

江戸の食の物語といえば、故・池波正太郎氏の「鬼平犯科帳」が思い出されます。火付盗賊改方長官であった鬼平こと長谷川平蔵宣以(のぶため)は、盗賊上がりでも、改心して見所のある人間を密偵として使っています。それら密偵とのつなぎ(連絡)場所が「五鉄」。このお店は、軍鶏鍋を売り物にした居酒屋です。

平蔵は五鉄でねぎま鍋、軍鶏鍋、蛤鍋など江戸情緒豊かな鍋料理を楽しんでいますが、それに欠かせないのがねぎ!

そこで、鬼平風を気取りながら、ヘルシーに葱と豆腐だけの湯豆腐はいかがでしょうか?
ねぎの甘み、旨味と豆腐の舌ざわりをシンプルに楽しめます。

池波正太郎風の「ねぎ鍋」

<材料・2人分>
・トップバリュ 減の恵み 長(白)ねぎ…2本
・絹ごし豆腐…1丁
・しょうゆ…大さじ1
・みりん…大さじ1
・だし…大さじ1
・水…1㍑

<作り方>

  1. ねぎ、豆腐を食べやすい大きさに切る。
  2. 水を鍋に入れて火にかける。沸騰したら<1>のねぎと豆腐を加える。
  3. ひと煮立ちして、具材に火が通ったらできあがり。