お正月料理の主役「お餅」はパワーフード!
こんにちは、食育研究家の長島和美です。お正月が近づいてきましたね。お正月といえばお節料理ですが、その主役といえるのが日本伝統食材の「お餅」です。お餅はパワーフードって知っているでしょうか?お餅の入ったうどんを力うどんというように、お餅にはパワーがぎっしりと詰まっていますよ。また、お正月料理の主役でもあるのです!
運動前や部活前にオススメのパワーフード「お餅」
ごはんお茶碗1杯と切り餅2個がほぼ同じくらいのカロリーです。同じ量だけ食べても、お餅の方がより多くの栄養素を摂取できます。ゆっくり消化吸収されて、ゆっくりエネルギーに変わるので、持久力が必要なときにオススメです。スポーツ選手が試合前に食べるとよくききますよ。
お米のデンプンの成分は、アミロースとアミロペクチン。お餅の原料となるもち米は、アミロペクチン100%です。アミロペクチンは、消化吸収がよく、少量で効率よくエネルギー補給ができ、粘りがあるため腹持ちがよいのですよ。
スポーツをする子供にも大人にも手軽さでも一押しです!
お正月のお祝いの食べ物であるお雑煮
お雑煮は、室町時代に始まった儀礼の酒肴です。後に神事の供物とされたようですが、お正月の主役なのです。
角餅は、のした餅を四角く切った江戸で生まれた文化です。将軍のいた江戸では、「敵をのす」の意味もあるそうですよ。一年丸くあるために、角餅を焼いて膨らませてから使います。
一方、丸餅は、歳神様に供える鏡餅を真似「円満」を願い、お雑煮発祥の地の京都で生まれました。
お雑煮の特徴では、関東風は角餅にすまし仕立て、関西風は丸餅に味噌仕立てが基本ですが、同じ県でも地域や家庭によっては材料や作り方は様々になっているようです。
お餅はハレの日の食べ物でした
お餅は、日本の稲作文化としてハレの日(特別な日)に神様に捧げる神聖な食べ物です。長く伸びて切れないことから長寿を願う意味も込められて、祝い事があるたびにお餅を食べるようになりました。
お正月の餅には「鏡餅」を床の間に飾りますね。鏡餅の「鏡」は、古くから神様の宿るところでもあり、鏡餅の「鏡」は魂を表す神器です。
また、この餅を食べると生命力が与えられるともいわれてきました。大小ふたつのお餅を合わせることで、円満の意味があるようです。1月11日の「鏡開き」には、鏡餅を小槌などで割りお汁粉などにしていただきます。
いずれにしても「お餅」は、いろいろな意味でも偉大なパワーがあるようです。
食べても良し、御供えでも良し、普段からもパワーフードとして利用してくださいね。
しかし、食べ過ぎには気をつけましょう!
お雑煮食べ比べも楽しいですよ!お雑煮3種(具はお好みで~)
1・すまし仕立て
一番出汁に塩や薄口醤油などで「吸い」にちょうど良い加減に調味したもの。
2・白味噌仕立て
出汁に西京味噌などの白味噌を甘くコクある仕上がりにしたもの。
3・小豆汁仕立て
たっぷり使った小豆汁雑煮に。出汁はなし。
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