日本の大切な行事食「おせち」を手作りでリーズナブルに【レシピ付き】
BIO料理研究家の倉岡生夏です。師走は、年末年始の準備やお正月を意識する時期ですね。知っているようで最近はなかなか知られていないお正月に食べる行事食。どういう意味が込められているのでしょうか?
日本のお正月の行事食の意味は
ユネスコ無形文化遺産に登録された正月などの行事食が和食のよい所として認められましたが、そのなかでもこの時期にみなさんも準備をするお正月料理が世界でも注目されています。
しかし、日本でお正月の行事食を行う方が減ってきています。和食文化国民会議さんが実施したアンケートによると、世代ごとによって差があるという結果に。
お正月の行事食をより多くされている世代は50歳以上の方。その他にお子さんのいる家庭の方がお正月の行事食を行う方が多い結果になっていました。
お正月に、年越し蕎麦や御節料理、お雑煮を食べる習慣があることは皆さんご存知だと思います。日本のお正月の行事食は、家族みんなでご馳走をかこみ、幸せや健康、豊かな実りを願い自然への感謝と祈りをささげる。と想いを込めて食べるものとされています。
現在のようなおせち料理が民間に広まったのは江戸時代だそうです。おせち料理は年神様に供える供物料理であるとともに、家族の繁栄を願う縁起物の家庭料理ともいわれています。日持ちのする材料で作り家族が食べる他に、お客様にも出せるように重箱に詰めるのが一般的です。そして重箱に詰めるのは、めでたさを重ねるという意味も込められています。
作るとリーズナブルなおせち料理
行事食は家族や親戚団欒で食べるものとされているので、そうすると量も必要になりますね。売っているおせち料理は色鮮やかで豪華なものもたくさんあり、値段は20000円〜50000円と高めです。
全部を手作りするのは難しいかもしれませんが、何品か手作りするとお正月の出費を抑えられます!
和食の良さでもあり面白いところが、地方によって味付けやおせちの内容も微妙に違うということ。私の地元の青森でお正月に食べる料理をご紹介します。
大根と人参の紅白たらこあえ
大根と人参を使って皆さんはなますを作ると思いますが、たらこを和えて炒めるのです。
<材料>
大根 1/3本
人参 1本
たらこ 1〜2個
塩 小さじ1/2
白だし 小さじ1
<作り方>
- 大根、人参を千切りにして沸騰したお湯に入れ大根が少し透明になるまで茹でる。
- 水気をきった大根、人参を油をひいたフライパンにいれて塩、白だしをいれて炒める(中火)。
- ほぐしたたらこをフライパンにいれて炒める。
完成。
このメニューは食べたことがないと聞いたことがあり、是非食べて頂きたいと思いました。
オリジナルかぼちゃの伊達巻き
売っている伊達巻きは少し甘すぎたりしますので、手作りでしたら自分の好みの味付けに合わせられます。かぼちゃを入れたスイートな伊達巻きレシピです。
<材料>
かぼちゃ 100g
はんぺん 80g
卵 4個
白だし 小さじ1/2
砂糖 大さじ3
<作り方>
- かぼちゃを5mm角に切りレンジで温めます。
- 卵、ちぎったはんぺん、白だし、砂糖をフードプロセッサーに入れて滑らかになるまで混ぜます。
- オーブン皿や型にいれて180度に余熱していたオーブンに2の液を流し込みます。23〜25分
- 焼きあがったら巻き簾で隙間ができないように綺麗に巻きます。
- ラップをして輪ゴムでとめて冷まします。
- 1センチくらいにカットして完成です。
最近はレシピサイトに様々なメニューが掲載されているので便利ですよね。普段作らない料理を作る人も食べる人も楽しむ機会にもなるかと思います。
行事食はそれぞれ意味がこめられていて素敵な日本文化だと思いますので、家族の皆さんとお正月料理を食べて一年の幸せを願いましょう。
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