群馬名物の鶏めし3選!ローカルスーパーも本気
群馬県の食肉消費量は全国最低レベルにあるとして2014年、県と畜産関係団体は「肉食のすゝめ!推進委員会」を発足し消費喚起に取り組んでいるが、こと弁当に関しては心配なさそうだ。「高崎弁当」の「鶏めし弁当」と「登利平」の「上州御用鳥めし」。この両雄が群馬県の鶏(鳥)めし文化を牽引し、近年はそれらを手本にしたと思われる食品スーパーの鶏(鳥)めし弁当が続々と登場しているからだ。鶏(鳥)めしの両雄とスーパーの注目株を紹介する。※各商品記事は各社HP情報を参考
鶏めし弁当 きめ細かな網ごし鶏そぼろが決め手
1934年、九州出身の先代社長が考案した駅弁。主にJR高崎駅で販売される同社の弁当では、古くから「だるま弁当」が圧倒的な知名度を誇るが、販売数では「鶏めし弁当」も同格。観光弁当というより地元弁当としての色彩が濃く、発売当初の味をほぼ変えることなく守り続けている。
人気の秘訣は、きめ細かな鶏そぼろ。加熱・調味した鶏そぼろを手作業で2回、網ごしすることで、茶飯との絶妙な相性を演出している。「鶏そぼろだけほしい」という地元客の声に応え、一部店舗で「鶏おぼろ」(120g/税込み519円)を販売している。販売する高崎弁当(株)は創業1884年の老舗。
店名=高崎弁当(株)
販売場所=JR高崎駅など約8カ所
内容:茶飯、鶏そぼろ、海苔、鶏の照り焼き、コールドチキン、赤コンニャク、舞茸入り肉団子、栗甘露煮、かりかり梅、ワサビ風味野沢菜漬け
上州御用鳥めし弁当(竹) 鶏むね薄切りとたれが絶妙
1953年創業の小料理店「登利平」(前橋市)の人気料理「鳥重」が前身。77年に調理センターを開業して弁当販売を本格化。以来、店内提供と弁当販売を主に多店舗化を展開。お値打ち価格で地元客から大人気を獲得する他、観光料理としても台頭している。
味の決め手は、たれつぼの中で受け継がれてきた独自のたれと、たれの持ち味を存分に発揮する鶏むね肉の薄切り。同業者から「鶏むね肉のポテンシャルを最大限に引き出した調理方法」と絶賛されている。調理センターは1時間に約8,000食を製造でき、当日天候不順のキャンセルにも対応。年間約400万食を供給しているという。
※竹:鶏むね肉、松:鶏むね肉・もも肉
会社=登利平 販売場所=群馬県内を主に約36店舗
内容:鶏肉むね肉、ご飯、たれ、つぼ漬け、葉唐キュウリ、付け合わせ
焦がし醤油香る名物鶏めし重 お値打ちながらも高級感
群馬県内には、高崎弁当「鶏めし」、登利平「上州御用鳥めし弁当」を参考にしたと思われる鶏(鳥)めし弁当が多々あるが、中でも商品完成度と価格満足度の両立で高評価されているのが、食品スーパー「フレッセイ」の本品。
香ばしいたれを利かせた鶏むね肉スライス、食べ応えある鶏もも肉、口直しの卵焼きなど、嗜好ニーズを優先したシンプルな商品設計が日常客から支持されている。お値打ちながら高級感を感じさせる包材選定もよし。中食強化を図る食品スーパーの本気度を垣間見せる秀作だ。
店名=フレッセイ
販売場所=群馬県を主に約50店舗
内容:鶏むね肉、ご飯、たれ、つぼ漬け、葉唐キュウリ、付け合わせ
◇外食レストラン新聞の2017年12月4日号の記事を転載しました。
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