お米とトウモロコシの産地である北イタリアのロンバルディア平原では、秋になるとキノコ狩りができます。特にキオディーノ茸というナラタケの一種は、身近なところで採れるので親しみ深いキノコです。

キノコ狩りの注意点

キオディーノ茸は雑木林、パルプの植林・田んぼのあぜ道などで採れるキノコです。

採取時にビニール袋を使うとキノコの胞子が落ちず繁殖を妨げるだけでなく、キノコのタンパク質が発酵して食中毒の原因となる毒素が強くなるのだそうです。大変危険です。見つかると罰金(100ユーロ以下)を科せられます。風通しの良い浅いカゴをもって出かけましょう。

朝早くから地元の人がめぼしい場所で収穫していますから、飛び入りの素人には難しい仕事です。収穫できなかったらスーパーマーケットでお求めください。

ピオッピーニとは「パルプの子」という意味で、キオディーノ茸の別名です。キオディーノ茸には毒素がありますので、生で食べると食中毒を起こします。毒素は60度程度で消えますから、炒めたりする場合は問題ありません。

お祭りにはキノコ料理がずらり

さて、CILAVEGNAという人口5500人の町で開かれたFESTA DEL FUNGO CHIODINO(キオディーノ茸の祭り)をご紹介します。キオディーノ茸を使ったリゾット・ラビオリ・ポレンタ・ブラザートといったメニューが出されました。

キオディーノ茸・豚肉・腸詰の煮込み

こちらの料理はあまり大きくないキオディーノ茸を使います。豚肉と玉ねぎを炒めます。次にSALSICCIA (豚肉の腸詰)とキオディーノ茸を入れてを炒めます。味付けは塩・胡椒・刻みパセリでイタリア料理らしくなります。

1950年代まで農作業のために出稼ぎに来ていたMONDINA (モンディーナ=田植えや草取りをする女性)にとって、キオディーノ茸と腸詰の煮込み料理はご馳走だったようです。

当時と同じようにトウモロコシの粉を茹でたポレンタと一緒にお召し上がりください。

キオディーノ茸とパプリカの酢漬け

酢漬けを作る場合は毒素を消すために、先に10~15分ほど(泡を取り除きながら)茹でてから使ってください。ワインとよく合います。

ブラザート(肉・キノコ・腸詰の煮込み料理)

薄切りの牛のロインと刻んだ玉ねぎを炒めて、薄く色がついたころに腸詰とキノコを入れ辛口の白ワインを入れて煮込みます。腸詰から味が出ますので、味付けは塩コショウで十分です。ブラザートとは長時間の煮込み料理のことです。

まちのイベントは出会いの場

イベントの運営はボランティアで行われています。しかし、食事を提供するイベントは、衛生面・会計面などかなり厳しい規則があります。

こうしたイベントには必ずと言ってよいほどバンドが入ります。バンドの構成(一人から数人)は予算次第。今回はボーカルが一人でした。カラオケがあり、女の子の熱唱に拍手。オペラ・カンツォーネの国なのに音痴が多いのにも驚きです。

下の写真のGIORGIOさんは30年前の取引先の人です。あの頃は…の想い出話に花が咲きました。

知り合いと挨拶したり声をかけられると、この地に生活しているんだという実感がわいてきます。