魚のアラを使ったオリジナルラーメンでフードロス対策
外務省は10月20日、同省の食堂である和食室で、世界食料デーの関連イベント、フードロス対策について考える「あら~麺を食べる会」を開いた。参加者が笑顔なのは著名な「麺屋武蔵」の今回だけのオリジナルラーメンが食べられるからだ。地域の活性化にもつながっていく。
「あら~麺」は魚のアラをスープに使ったラーメン。今回は宮城県石巻産のタラやヒラメのアラを使用。
世界では8億人以上が飢餓に苦しんでいる一方で、食品廃棄の多さが世界的に課題になっていて、日本では年間の食料消費全体の約3割が廃棄される。今回のイベントには外務省、国連食糧農業機関(FAO)、復興庁の職員ら100人以上が参加した。
「あら~麺」を提供した「麺屋武蔵」の矢都木二郎社長は「魚のアラは日によって種類、量、鮮度などが異なり、一定の品質と量が必要な店のメニューとして出せない」という。ただ、漁港などの食堂では「日替わり」として提供できるので、現地の調理人などに調理法を教えてきた。
矢都木社長は「料理ボランティアの会」の幹事。料理ボランティアの会は2004年の中越地震を契機に設立。「おいしいものを食べて元気を出してください」を合言葉に参加している料理人、菓子職人、寿司職人などが被災地で腕を振るっている。
◇日本食糧新聞の2017年10月27日号の記事を転載しました。
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