石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸家庭料理研究家・大象みかです。秋になると、地元には加賀野菜の1つ「五郎島金時」というサツマイモが多く出回ります。五郎島金時はホクホクしていて、甘みが強いのが特長です。
11月4日は「かき揚げの日」。今回は五郎島金時を使ったかき揚げを作り、さらにかき揚げうどんにしたり、パンにかき揚げを挟んだりしてアレンジしてみます。

加賀野菜であるサツマイモ「五郎島金時」

我が家ではかき揚げは定番のおかずで、よく作ります。サツマイモ、ごぼう、玉ねぎなどの野菜を入れたり、石川県ではガスエビと呼ばれる海老を入れたりすることもあります。

11月4日がかき揚げの日に制定された理由は、11月11日が麺の日だからだそう。かき揚げはうどん、そばなどの麺類の上に乗せて食べることが多いため、カレンダーで11月11日の上にくる11月4日がかき揚げの日になったのだそうですよ。香川県三豊市に本社のある冷凍食品の製造販売会社「味のちぬや」が制定しました。

秋になると、我が家では「五郎島金時」を箱ごと買います。中は薄い黄色で、栗のように上品な甘みを楽しめます。焼きいもにして食べることが多いのですが、かき揚げに入れて秋の味覚を味わいたくなりました。

かき揚げは、野菜をたくさん入れると見た目が綺麗で栄養も摂れますよね。我が家は天つゆにつけて食べることが多いのですが、せっかくですのでいろいろアレンジしてみようと思います。

五郎島金時のかき揚げの作り方

<材料・小さめ15個分>
・サツマイモ 中1/4本(100g)
・玉ねぎ 1/4個
・人参 30g
・三つ葉 1/3束
・ごぼう 1/2本
・ちくわ 1本

<天ぷら衣>
・薄力粉 大さじ8
・片栗粉 大さじ2
・塩 1つまみ
・冷水 大さじ3
・卵 1個

・あらかじめ野菜にまぶすための薄力粉 大さじ1くらい
・揚げ油 適量

<作り方>

1. ごぼうはたわしで皮をこすってよく洗います。ささがきにして、水にさらしてアクを抜きます。

2. サツマイモは皮ごと水洗いし、長さ4~5㎝の細切りにします。その後、水にさらしておきます。

3. 玉ねぎは薄くスライスし、水にさらします。人参も細切りにします。三つ葉も根元を切り落とし、3cmくらいに切ります。

4. ちくわも野菜と同じように細切りにします。今回はちくわを使いましたが、むきえびや甘海老より甘い北陸のガスエビを使うのもお勧めです。

5. 野菜は水気を切り、キッチンペーパーでさらに水気を拭き取ります。野菜とちくわに大さじ1程度の薄力粉を薄くまぶします。

6. ボウルに天ぷら衣の材料を入れ、混ぜます。薄力粉をまぶした材料と衣を合わせます。

7. 揚げ油を170℃に熱して、カラッと揚げたら出来上がりです。

塩や天つゆでかき揚げを食べてみよう!

片栗粉が入っているので、サクッと揚がりました。天つゆをつけて食べてみると、あっさりとした風味になり食べやすくなります。五郎島金時の甘みがふんわりと口の中に広がります。

ごぼうはシャキシャキしていて歯ごたえがあります。人参や玉ねぎも甘くなりました。三つ葉の香りで食が進みます。

ちくわは柔らかい歯触りで、野菜との食感の違いを楽しめます。サツマイモは皮付きのまま使ったので、綺麗な紫色が目にも鮮やかですね。塩をつけてかき揚げを食べると、サツマイモの甘みが更に引き立ちます。

うどんにかき揚げを乗せると

かき揚げをうどんに乗せて、天ぷらうどんにしてみました。サクサクのかき揚げとモチモチとしたうどんを交互に食べると、食感の違いが分かります。うどんの出汁が染み込んだかき揚げも軟らかくておいしいです。

元はネギを乗せただけのシンプルなうどんでしたが、かき揚げを乗せることによってボリュームたっぷりに。かき揚げ3個乗せは、なかなか満足感がありました! うどんの出汁もかき揚げのうまみが出ておいしいスープに変わり、最後まで味わえます。

パンにかき揚げを挟むと洋風に!

パンにかき揚げを挟み、ホットドッグ風にしてみました。レタスを敷いて、ケチャップソースをかけてあります。一口食べた途端、「かき揚げが洋風に変わった!」と驚くこと間違いなしですよ。

朝食やおやつにもお勧めです。朝に食べると活力が湧きそうです。かき揚げとケチャップも相性がいいですね。

「かき揚げの日」にかき揚げを作ってみよう!

かき揚げは、自由に材料を組み合わせて作ることができる料理です。家にある野菜に、冷凍エビやコーンを加えてもおいしくなります。

五郎島金時はインターネットでも購入できます。サツマイモが出回る秋、かき揚げを作ってみましょう! うどんに乗せても、パンに挟んでもおいしいので試してみてくださいね。