アンニョンハセヨ！韓国家庭料理をみなさんにも親しんでもらえるように工夫を重ねる埼玉県狭山市在住の李亜民です。お味噌汁を作っても、そのときの気分で子どもが食べなかったり、パパが寝坊して朝ご飯を食べずに出たり･･･ママはみんなのために朝早起きして頑張って作ったのが残ったりしますよね。
そこで今回のおすそ分けは韓国風の茶碗蒸し「ケランチム」。残ったお味噌汁やスープを存分に活かせるメニューをレシピ付きでご用意しました！

きのこたっぷりで味噌汁作ったのに〜

子どもたちや家族の栄養を考えて毎日を過ごすママ。「一口食べたら野菜がたくさん摂れる」「この料理で栄養満点」「今日はこれを食べてくれたから大丈夫」などなど、頭の中でみんなのことをたくさん想っていますよね。

けど「こんなに一生懸命作ったのに、何で食べないんだろう」など、本当に思い通りにいかないことばかりの連続です。もったいないけど捨てよう･･･食材とともに心もいたむことが多々ありますね。

でも料理の重要なポイントは“工夫”です。残り物をどう活かすかが大事なポイント。そしてそんなママの背中を見て育った子どもたちも食を大事にします。工夫することも覚えるでしょう。今日から汁物の残りはケランチムで楽しんでみてください。

残ってしまった･･･でもケランチムがあるから大丈夫！

“ちょい残し”があっても広いこころを持つべし。「食べられなかったら残してもいいからね」というと、不思議なことに全部食べたりします。声かけって、本当に大事ですよね。優しい声かけができたとき、残り物も許せたりしませんか（笑）

優しい声かけができたら、優しい料理にもつながり、ママの優しさが味にも出ます。

残った味噌汁に水を加えて、冷蔵庫に残っている野菜を刻んで入れて、卵を混ぜて落とすだけであっという間にケランチムに大変身！ 洗い物も少なく済む裏技です。

残ったお味噌汁でケランチム

▼材料（4人分）
・残った味噌汁1杯分　150ml－－こんぶを入れて作ったのがベスト
・水　 250ml
・まいたけ　1/2パック－－しいたけでもしめじでもあるものでOK
・卵　4個
◇たらこ　1パック－－いっぱい入れるとしょっぱいので2個くらい
◇めんつゆ　大さじ1
◇みりん　大さじ1
◇にんにく　少々－－にんにくは少し香るくらいを目安に
◆青唐辛子　少々－－わけぎでもOK

▼作り方

  1. 残った味噌汁1杯分の鍋に水を加えて中火にかける。
  2. まいたけを手でほぐしながら入れる。
  3. 器に卵を切るようにしっかり溶いて◇を入れて混ぜる。
  4. 煮立ったら3を少しずつゆっくり入れる。
  5. 全部入れたら焦げないように鍋の底から2～3回優しく混ぜて鍋に蓋をして弱火で5～6分煮る。
  6. 卵の周りの汁がグツグツ煮立ってきたらスプーンで鍋と卵の隙間をぐるっと1周させて焦げてないかチェックする。
  7. 汁が澄んだら火を止めて◆を飾りで乗せて完成。

残り物と優しさとケランチム

ケランチムに使ったお味噌汁はこんぶダシを使っていますが、我が家では汁物を作るときとご飯を炊くときは必ずと言っていいほどこんぶを入れます。切ってポンと鍋や釜に入れるだけだから簡単です。

生活クラブのみついし昆布

そして具材にまいたけを使いましたが、以前「きのこのダシをとって簡単クッパ」にも書いたとおり、きのこのダシは最強です。料理には欠かせないきのこたち！今回はたらこも入れたので磯風味ダシも楽しめますね。

かつて、たらこを入れたケランチムをおばあちゃんがよく作ってくれたのを覚えています。自分が作るようになり、料理って食べるだけで教わることがたくさんあると思うことがあります。

まずは味覚。何が入っていてどう味付けしたかなど。そして温かみ。朝起きてから迎えてくれて、学校から仕事から帰ってきたらまた出迎えてくれる、ほっくほくの料理と優しさ。料理はその人を想って作ることが大切。

さあ、残った汁物は優しさを加えてケランチムにしてみてくださいね。冷めると膨らみが沈んでしまうのでアッツアツのうちに召し上がれ！