9月9日は親子でCOOK(くっく)の日。お菓子メーカーの森永製菓の提案で制定されました。今回はこの記念日にちなんで、私、テミタ夏が小2の「息子」改め「セガレ」とお料理をする時に考えて来たことをご紹介します。

やりたい時が始め時!

テミタ家では常時5本の包丁が活躍しています。主にテミタが使用する文化包丁をはじめ、菜っ切り包丁、出刃包丁、パン切り包丁、もう一つがセガレ用のプチ包丁です。

100円ショップで買ったこのカワイイ包丁、どんなに頑張ってもキュウリを切るくらいが限界。たぶん刃がついてないんだと思います。小さかったセガレが親指をギコギコ引きましたが、うっすら切れたくらいでしたから(笑)プチ包丁、ケガもプチ!

「セガレ、お料理したい!」と言ったのは3歳より少し前くらい。絶対に大けがをしない包丁を、とあれこれ試案した結果のお買い物でした。それからセガレは、この包丁で色んなものを切りました。

きゅうり、ハム、チーズにパン。ゆでたジャガイモやニンジン、デザートのケーキも。

そうこうするうち、今では乾麺を上手にゆでるようになりました。もしかしたら代々の食いしん坊遺伝子が、とうとう発動したのかも知れませんね!(ワクワク)

誰だって最初から上手な訳じゃないのだ!

まだセガレが保育園の年中さんだった頃のこと。アスパラガスを切ってみたくなったようで、「お手伝いしてあげるよ!」と意気揚々、宣言しました。

その日はアスパラガスをソテーしようと思っていたので、「これくらいの長さに切ってね」と一つだけ切り分けて見本を作ったのですが…

ズバズバ!!「できたよー」

…アッと言う間に終了です。結局、「これくらい(約5センチ)」のアスパラはどこにもいません。3センチ、1センチ、そしてぶった切りの15センチも…
なのに威風堂々とした面持ちのセガレ。いかにも「満足である」と言った様子です。

テミタ(長いものだけでも切りなおしたいところだが…)「ま、いいや」(笑)

そのままソテーしました。とってもおいしかったです!

こんな調子で、セガレが「やりたい」と言ったその時々の状況の中から「子どもの力、切れない包丁でも切れるもの」を探して、やってもらいました。

・パンを細かく切ってクルトンに
・チーズを切ってサラダにトッピング
・キュウリやキャベツを切って浅漬けに

ポイントは、「なくてもいいんだけど、あるととってもおいしい!嬉しい!」みたいな部分を、「お任せする」こと。

予定している調理工程に子どもが割って入ると「早くして、もー!」って感じちゃいますよね。でも「あってもなくてもOK」なお手伝いなら、台所の空いているスペースでゆっくりじっくり、子どもに作業してもらえます。

時々様子を見てあげて、指示と少し違ってもまずはOK!子どもが挑戦したことが、子どもにも、親にとってもごちそうなんですね。

まるで未知の料理!奇想天外クッキング

そんなこんなで数年後、最近のことです。「セガレ、おそば作るよ!」とまたしても堂々の宣言。乾麺をゆでたい、と言うので任せました。

これまでなら近くで見守るところですが、もう小学生。「いじわるかな」と思いつつ、口を出さない決意をしました。

で、どうなったと思いますか?なんと!こうなりました!

こちら乾麺を水から、混ぜずにゆでると出来上がるものです。見事にまとまっていますね!そうか、とりあえず「ゆでる」ことは知っていたんだな、と言った具合。笑った笑った、大笑いです!

そしてこれがまぁ、まずかった。そもそもこの太い奴、ぜんぜんゆだっていませんので、細く裂いてゆでなおして頂きました。

この直後、テミタは少しだけヒントを。

テミタ「乾麺の袋に作り方が書いてない?」
セガレ「あ、ほんとだー」

この後めでたく、上手に麺をゆでることができるようになりました。今では家族みんなの分もお任せできるくらい。

失敗は、成功の味の素

例えばキュウリじゃなくて親指をギコギコ切った傷。あるいは長さの違うアスパラソテー、固まったおそば。全部は今、セガレの作るお料理の隠し味になっているんじゃないかな、ってテミタは考えています。

今では大人用の包丁も使えるようになったし、浅漬け用のキュウリも大体同じくらいの大きさに切ってくれます。上の写真ではたらこスパゲティも作ってくれました。(これがまたすごいお料理でしたが…)

今度は「ばあちゃんに弟子入りして、お魚さばくよ!」って言っています。魚料理名人のテミタ母に、ちっちゃいお弟子さんができる日も近いかな?!

いつかは大人になる子どもたちよ。失敗も成功も、いーっぱい食べて、大きくなってね!そして私たち大人も、彼らが作り出した失敗と成功の味、おいしく(!?)頂こうじゃないですか!