【3歳児】食べない子にイライラ!試したい対処法とおすすめレシピ
「魔の2歳児」とならんで「悪魔の3歳児」といわれる時期に苦戦しているママも多いことでしょう。座って食べない、自分で食べない、遊び食べ…など忙しいママがイライラしてしまうこともしょっちゅうですよね。「少食や偏食が激しい」「食事を吐いてしまう」と心配ごとがあるママもいるのでは。
3歳児がご飯を食べない理由とアノ手コノ手の対処法を、たべぷろのワーママ編集部員が解説します。イライラがスッと解消すれば、ママも子どもももっとハッピーな食卓になるはずですよ。
3歳児が食べてくれない!ママの悩みや心配は?
3歳児の食事でママが感じている悩みや心配ごとにはどのようなものがあるのでしょうか。「あるある」と共感できる内容ですが、ママがついイラッとする行動も…。
少食すぎる
食べる量が少ないと、成長に影響が出ないか心配になるママも多いですよね。せっかく工夫して作った料理を食べてくれないことで、ママのやる気が失せてしまうこともあります。
偏食
食べてはくれるけど、特定のものしか食べないという悩みもよくあります。「栄養が偏ってしまうのでは?」と心配なママも多いことでしょう。
食事中に座らない
「口に食べ物が入ったまま立ち歩くと危ない」「マナーとしてきちんと座って食べてほしい」というママの思いも虚しく、座らせたと思ったら立ってどこかへいってしまう子もいます。
遊び食べ・食べるのが遅い
遊んでいたり、いつまでもダラダラと食事をしているから…と、お膳をさげようとすれば怒って泣き出す子に苦戦しているママも多いのでは。朝ごはんのときにやられると、仕事に間に合わないかもと焦って泣きたくなるのはママのほうですね。
自分で食べない
もうそろそろ自分で食べてくれるだろうと思っていても、親に食べさせてもらうのを待っている子もいます。自分でパクパク食べてくれたら楽なのに…と、イラッとしてしまうときもありますよね。
えづく・吐く
食事を見たり食べたりすると、ほぼ毎回えづいたり吐いてしまう子では、「病気ではないか」とママは心配になってしまいますね。
どうして?3歳児が食べない理由は?
どうして食べないのかがわからないと、どのように対処すればいいのかもわかりませんよね。ここでは、3歳児がごはんを食べない理由を解説します。思い当たる理由があれば、対処法につなげましょう。
空腹感がないから食べない
お腹がいっぱいのときは、どんなに好きなものでも食べられません。おやつでお腹がいっぱいになってしまった…など、単純にお腹が減っていないから食べられないこともあります。
もともと少食
3歳になっても食べてくれない子では、離乳食のときから少食だった子も少なくないでしょう。もともと食べる量が少ない場合もあります。
嫌いなものがあるから食べたくない
苦手な食材は大人でも箸が進みませんよね。野菜、肉、魚など、子どもにとって苦手な食材があるから食べたくないと思っている可能性もあります。
苦手なものを無理やり食べさせられたのがトラウマで、見るだけでえづいたり吐いてしまう子もいます。
味覚が変化してきた
いままでは食べていたものを急に食べなくなったという場合には、味覚が変わってきて「おいしくない」と感じていることもあります。
食事よりも遊びに興味がある
3歳なら食べることよりも遊ぶことのほうが楽しいと感じている可能性は大いにあります。おもちゃなどに目がついついいってしまい、遊びたくなってしまう年頃です。
イヤイヤ期継続中
3歳は自己主張も強くなってくる時期です。自分の思いどおりにしたいと思っているので、ママから「ちゃんとご飯を食べて」と言われても「やだ」と譲らないこともあります。
親に甘えたい
まだまだママに甘えたい年齢です。ママにかまってほしいという気持ちからご飯を自分で食べなかったり、全く食べないことで甘えている可能性もありますよ。
食材が食べづらい
3歳の噛む力はまだ弱いです。奥歯が生えている子も多いですが、大人のような咀嚼力はありません。口も小さいので、かたすぎたり大きすぎたりすると食べにくくなってしまうこともあります。
体調が悪くて食べたくない
食欲は体調のバロメーターでもあります。風邪気味だったり、体調を崩す前触れだったりすると、食欲が落ちることも珍しくありません。さらに、病気が治っても回復期で食欲が戻っていないというパターンもあります。
体調が悪いときは無理に食べさせようとせず、消化の良いものや子どもが食べたがるものを食べられるときにあげましょう。
食べない3歳児へ基本の対処法
育児書に載っているような対処法を試したことがあるけどダメだったというママも多いことでしょう。いつの間にか「この手は使えない」と思って実行するのを忘れてしまっていませんか。前回はダメでも今回は効果があるかもしれません。諦めず基本の対処法で再チャレンジしてみましょう。
味付けを変える
ケチャップやソースなどをかけて味付けを変えると食べられることもありますよ。3歳では塩分のとりすぎにならないか心配というママもいると思われますが、毎日大量につけるわけでなければ大丈夫ですよ。
※1週間の献立に迷ったらこちら→平日がラクになる!3歳児の1週間献立を考えるポイントとメニュー実例
少量だけ盛り付ける
「たくさん食べてほしい…」という期待をこめてつい多めに盛ってしまいがちですが、食べられる量だけ盛り付つけるようにしましょう。少量でも「完食できた」という体験は、子どもの食べる気力に繋がりますよ。
食べる場所を変える
床にレジャーシートを敷いてピクニック気分で食べるなど、いつもと少し違うシチュエーションでごはんにするのもいい方法です。少食だった、たべぷろ編集部員の息子も、祖母と縁側に移動して食べたときは、おにぎりをぺろりと完食しましたよ。
食材のかたさや形状を見直す
3歳になれば、20本の歯が生え揃ってきますが個人差もあります。たべぷろ編集部員の娘は、3歳半を超えている現在も上の奥歯がまだ完全に生えていません。歯の生え具合によっても噛む力に個人差がある時期です。食材を小さくする、柔らかくするなど、調理にひと工夫すると食べやすくなるでしょう。
噛む力を育てたい時には「音」に注目!【ママ栄養士の幼児食奮闘記】
野菜を育てる
「スーパーに売っているミニトマトと自分の家でとれたミニトマトとでは、子どもにとっては別物」という話を栄養士さんから聞いたことがあります。自分で育てた野菜は愛着がわいて食べることもありますよ。
食事に制限時間をつける
ダラダラ食べてしまう子には「時計の針がここにくるまでに食べてみよう」など、ゆるめの時間制限をつけるのも手。
3歳児に時間の感覚や時計を理解させるのは難しく、すぐにできるわけではありません。時間内に食べ終えなかったからといって叱るのはやめましょう。少しずつ意識づけするというイメージです。
食事に関する絵本や動画を見せる
「座って食べなさい」「好き嫌いせずに食べなさい」と親から言われるとイヤイヤモードに入ってしまうのが3歳児です。しかし、好きなキャラクターから言われると機嫌を損ねることも少ないはず。ご飯の前に、食事に関する絵本や動画を見せて、食事への関心を高めたりマナーを学んだりするのもいい方法です。
3歳の子どもにぴったりな食べ物の絵本3選→「食べ物絵本3選」 2~3歳児のオススメを、保育士さんに聞いてみた!【ご飯奮闘記】
褒める
ぜひ取り組んでほしいのが、「褒める」ということです。食べない、食べるのが遅い…とお小言ばかりでは食べるのがつらくなってしまいます。
きちんと座って食べているとき、苦手な食材に挑戦したときなど、「できて当たり前」ではなく「すごい!!座って食べられてかっこいい」「え!苦手な◯◯食べられたの!?すごーい!!」と大げさなくらいに褒めてあげましょう。自信がついて「次も頑張ってみよう」という気持ちが湧いてきます。
調理の工程を見せる
食べ物への興味をもってもらうために、調理の工程を見せてあげるのもいいですね。調理中にキッチンに子どもが来ると「危ないからあっちで遊んでいて」とつい言ってしまいがちですが、椅子に座らせたり、幅広の脚立に立たせたりしてある程度動かないようにするとママも落ち着いて調理できますよ。
子どもが手伝いたいと言ったら、お米を洗ってもらうなど簡単で危なくない作業を手伝ってもらうのもいいですね。
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食べない3歳児に試したいアノ手コノ手
一般的な対処法でうまくいっていれば苦労しないよ…という筋金入りの食べない3歳児さんがいるママ、お疲れさまです。ここからは、一般的な対処法がまるで効かなかったママにこそ試して欲しいアノ手コノ手を紹介します。
食事中に立ってどこかへ行ってしまう、たべぷろ編集部員の娘(3歳)に効果バツグンだったややエキセントリックな方法も公開していきます。
お腹の中に草食動物がいることにする
我が家で効果バツグンだった方法です。3歳の娘のお腹の中にうさぎがいることにしました。娘のお腹を軽くくすぐりながら「お腹がへったよー」と、たべぷろ編集部員が裏声で話かけ、さらに地声で「は!お腹の中のうさぎさんがお腹すかせてるわ!大変!しっかり食べなきゃ!」と娘に語りかけます。
意外にも「よーし!食べてあげるからね」と娘はやる気満々。立ち歩くことなく集中して食べました。 食べられたら「わーい、もっともっと食べたい」と裏声でお腹の中のうさぎが喜んでいるのを伝えるのがポイントです。
動物は何でもよいのですが、草食動物にすると葉物野菜を食べさせやすいです。好きなキャラクターでも効果があるかもしれませんね。
ごっこ遊びでごはんをお口へ
好きなキャラクターなどになりきって「◯◯ちゃんも食べてよー」とママが裏声で語りかけてみましょう。3歳の娘はこの方法で食べてくれたことが何度もあります。ただし、6歳の上の子は「そんなの言うわけないじゃん…」と冷めた様子。3歳のうちだからこそ使えるワザです。
食卓におもちゃを置く
「おもちゃを片付けましょう」はよくあるアドバイスですが、片付けたおもちゃを追いかけて席を離れるのが3歳児のあるあるですよね。
「きちんと座って食べる」「食べなかったらごはんもおもちゃも片付ける」という約束をして、おもちゃを食卓に持ち込んでOKにしてみましょう。
おもちゃに食べさせるマネをしつつ、「◯◯ちゃんも食べよう!」と誘ってみるのもいい方法です。
つまみ食いさせる
「3食決まった時間に…」という固定観念を捨ててみましょう。どうしても食事の時間に食べないのであれば、子どもの食欲に任せてみてください。食事の時間とズレてもOKと腹をくくり、まずは食べることを優先させます。
「お腹がへった」と言ったときにごはんをあげれば食べてくれるかもしれません。
デザートを用意する
子育て支援センターの先生が食べない子どもにママと相談してこっそりやっていた方法です。「全部食べられた子にはゼリーがまってるよ~」と、スティック状のゼリーをちらつかせると、時間はかかってもお弁当を完食する子が続出しました。スティック状のゼリーなら保存も効くので家庭でも試しやすいですよ。
お菓子とセットにする
「ご飯を食べないのにお菓子なんて言語道断」という気持ちをグッとこらえて、「お菓子を食べたいならご飯やおかずもしっかりと食べないとね」と声をかけ、一緒に並べてみましょう。
食卓に並べられたお菓子は当然食べられてしまいますが、子どもも「お菓子だけ食べるのはよくない」とわかっている場合が多いので、ご飯やおかずも食べてくれることも多くあります。
お菓子だけ食べられてご飯はまったく食べないよりはマシだと割り切れるなら試してみてください。
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膝にのせて食べさせてあげる
食べさせてもらいたがったり、椅子に自分で座ることさえしないと、いつまでもこのまま…?と心配になりますよね。でも、「できない」のではなく「やらない」だけの場合がほとんどなので心配する必要はありません。
食べさせてあげたり、膝にのせてあげたり、赤ちゃんのように思う存分甘えさせてあげてましょう。心を満たしてあげることで、「自分でやってみよう」という気持ちが生まれてくることもあります。
食べない3歳児に試してほしいレシピ
3歳の子どもになんとか食べさせようと試行錯誤を繰り返すなかで「どんなごはんなら食べやすいんだろう?」という疑問が出てきますよね。食べない3歳児に試してほしいおすすめのレシピを2つご紹介します。
いつもと違うご飯ならぱくっと食べてくれるかも、と期待できますよ。詳しくはこちら→3歳の「食べない」を解決!ごはんを楽しくするレシピ2選
レシピ1:お餅入り洋風炊き込み
ポロポロしにくくアレンジした炊き込みごはんをおにぎりにすれば、3歳の子でも自分で持って食べやすいのでおすすめですよ。
【材料】(3人分)
米 2合
ミックスベジタブル 大さじ4
ウインナー 4本
コンソメキューブ 1個
塩 小さじ1/2
コショウ 少々(お好みで)
切り餅 1個
バター(仕上げ用) 大さじ1
【作り方】
- 米を洗う。ウインナーは1cm幅くらいの輪切りにする。切り餅は1cm四方くらいに小さく切る。
- 炊飯器に米と水(分量外)を目盛りまで入れ、ミックスベジタブル・ウインナー・コンソメ・塩・コショウ・切り餅を入れて、炊飯スイッチオン!
- 炊きあがったら全体を混ぜ返して、バターを入れる。バターを馴染ませながら混ぜて完成。
レシピ2:子どもと作れる水餃子
調理の工程を見せたりちょっとしたお手伝いをしてもらったりすると、食べる意欲につながるかもしれません。3歳児でも楽しくお手伝いできる水餃子のレシピを紹介します。
【材料】(3人分)
豚ひき肉 200g
白菜の葉 3~4枚
きゅうり 1本
塩(きゅうり塩もみ用) 小さじ1/2
☆しょうゆ 大さじ1
☆酒 大さじ1
☆味噌 小さじ2
☆塩 2つまみ
☆片栗粉 小さじ1
餃子の皮 30枚
【餃子のたねの作り方】
- 白菜は1cm幅くらいの細かいざく切りにして耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で3分加熱する。冷めたら水気を絞る。
- きゅうりは千切りにして塩を振り、水が出たら絞る。
- ポリ袋に豚ひき肉・(1)・(2)・☆を入れて袋の上から揉む。
【3歳児もできる簡単な餃子の包み方】
- 餃子の皮の中央に餃子のたねをのせ、皮のふちを水で濡らします。
- パタンと半分に折って、ふちをピタッとくっつけます。
【ゆで方】 鍋にお湯を沸かし、餃子を入れてゆでます。餃子が浮かんできて中まで火が通ったら、取り出して水気を切って完成です。
食べない3歳児が吐いたり、やせたりして心配なときは
子どもの様子がおかしい時は医師、保健師、栄養士に相談しましょう。吐いたり痩せたりしていても経過観察で正常に成長していくこともありますが、医療の助けを借りたほうがいいケースもゼロではありません。
すでに相談したことがあるけれど、ただ「食べさせてください」などのアドバイスだけで解決せずに心が折れかけているママもいることでしょう。現状を理解してママに寄り添ってくれる専門家を見つけるのがベストです。地域に相談できるところが少ない場合は、オンライン相談など幅広く探してみましょう。
どう食べさせるかの相談はいったんおいておいて、重大な病気が隠れていないかなど子供の健康状態を判断してもらうために専門家を頼りましょう。健康状態に問題がないことがわかれば、食べなくても気持ちに余裕をもって成長を見守れるので、ママにもメリットがあります。
3歳の子どもが食べない原因を考え、食事が楽しくなるようできることを気長に取り組むことが大切です。病気で食べられないのではなく、少食でも偏食でも元気に成長することも多いです。無理に食べさせようとして食事が楽しくなくなると、さらに食べられなくなる悪循環に陥ることもあります。
極端に体重が減るなど心配ごとがある場合は、保健師や小児科医に相談しましょう。発達状態を観察しつつ、その子なりの量を楽しく食べられることを目指せるといいですね。
食べない3歳児にイライラしたときの対処法
食べてくれない、食べるのが遅いなど、毎日のことになるとママがイライラするのも当たり前です。でも、できればイライラしたくないですよね。
子どもが食べないことでイライラする理由は、「叱り続けている自分に嫌気がさす」「時間がかかって仕事や予定に遅れそう」「いつまでも片付かない」「子供のことが心配すぎるから」など人によって違うはず。
食べない3歳児にイライラしたときはどうしたらいいのでしょうか。
できていないことに目を向けるのではなく、できていることに目を向けてみましょう。さらに、「イライラする」と感じることを減らしていくのも大事です。ワンプレートにして洗い物を減らす、子どもの食器だけ紙皿を使うなど、片付けが楽になるようにしてもOKです。
心配ごとはひとりでかかえこまずに、ママ友や児童館の先生、保育士さん、医師や保健師などいろいろな人に話してみると気持ちが楽になることもあります。
対処法を試しても、すぐにもりもり食べるようになる子ばかりではありません。「食べた」「食べなかった」という結果や、教科書どおりの対処法だけにこだわらず、いろいろ試行錯誤することができていれば大丈夫です。「いかに楽しく食べさせるか」ということを、ママも楽しみながら考えてみてください 。
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