管理栄養士の矢崎海里です。もうすぐひなまつりですね。ひなまつりメニューと言えば、ちらし寿司とはまぐりのお吸い物ですよね。でも、忙しい毎日を送っていると、この2つのメニューを用意するには、買い物にも調理にも時間がかかる…!
そこで、今回は忙しい日でもパパっとできる、甘酒を使った簡単ひなまつりメニューを2つご提案します。

ひなまつりに甘酒を飲む理由は

甘酒はひなあられやひし餅とともに、ひな祭りの定番品ですが、そもそもなぜひなまつりに甘酒を飲むのかご存じですか? ひなまつりには、もともと厄払いと長寿祈願を目的としてお酒を飲んでいました。しかしアルコールが入っているため、子どもでも飲めるようにとアルコールの入っていない甘酒を飲むようになったと言われています。

甘酒って少しクセがありますよね。実は私もちょっとニガテ。お子さんにも好き嫌いが分かれる飲み物です。

しかし、甘酒は「飲む点滴」と言われるほど、栄養豊富な飲み物。さらに縁起がいいとあれば、男の子女の子関係なく、甘酒が苦手な人にも摂ってほしい! そんな想いを込めて、甘酒のアレンジレシピを2つご紹介します。

鶏肉の甘酒照り焼き きれいに照りが出る失敗なしの一品

【材料】(1人分)
鶏もも肉 100g
★甘酒 大さじ3
★醤油 大さじ1
★みりん 大さじ1
油 小さじ1

【作り方】

  1. 鶏もも肉はビニール袋に入れ、★の調味料と合わせ揉み込み、30分程度漬ける。
  2. フライパンに油をひき熱し、(1)の鶏肉を皮目から中火で焼く(漬け汁は使うので取っておく)
  3. 裏返し、火が通ったら弱火にし、取っておいた漬け汁を入れ絡める。
  4. 食べやすい大きさに切り、完成。

甘酒のまろやかな甘みや風味が絡み、きれいに照りが出る失敗なしの一品です。クセもなく食べやすいので、甘酒が入っているとは分からないかも!?

大根の即席甘酒漬け 甘めでパリパリした食感に

【材料】(作りやすい分量)
大根 400g
塩 大さじ1/2
★甘酒 150cc
★砂糖 大さじ1

【作り方】
1.大根は表面積が大きくなるよう乱切りにし、水気を拭き取る。
2.塩をもみ込み、重しをして一晩置く(ボウルに水を入れて重しをするとちょうど良いです)

一晩置くとこれだけ水が出てきます

3.再度水を捨て、水気を拭き取り、ビニール袋に★とともに2時間漬け、味をなじませたら完成。

調味料3つの即席漬け物。水を切るのに少し時間がかかるので、前の晩に仕込んでおくと簡単です。塩分は控えめなので、甘めでパリパリした食感は大人も子どもも止まらない、いい箸休めになります。

お正月に余った甘酒がある方にもおすすめ! 盛大なお祝いができなくても、甘酒を使ったメニューでひなまつりパーティーをしてみてはいかがでしょうか。