長崎生まれ長崎育ちのたべぷろ編集部員の三木純人です。寒くなりましたね!寒い日にはコタツに入ってミカン・・・といきたいところですが、今回は長崎ならではの冬に軽くつまめるおやつをご紹介したいと思います。それが「かんころ餅」です。

かんころ餅の始まりは庶民の生活の知恵だった

長崎市民であれば誰もが知っているかんころ餅は、長崎県五島列島で誕生した和菓子です。

かんころ餅の始まりは、お米が高価で貴重だった時代に、芋を混ぜてカサ増しし、保存食にしたことだそうです。それから現代に至るまでずっと受け継がれてきて、今では長崎県で広く作られており、地元民の愛する甘味になっています。

かんころ餅は素朴な甘さが特徴で、見た目の緑色とも茶色ともみえる色は、原料のサツマイモからきています。スタンダードのものに加えて、他にも紫芋でつくった物や、よもぎ入りなどのアレンジ種もありますので、それぞれ試してみるのもいいと思います。

素朴な甘さが懐かしい

かんころ餅の食べ方ですが、基本的な食べ方はスライスしてトースターで焼いて頂くというものです。スライスする時には、あまり薄く切らずに幅2cmほどに切るとより美味しく食べられます。トースターで焼いているとぷっくりと膨らんできます。ほんのり焼き色が付いたら頃合いです!

かんころ餅を温かいうちに手でつまんで食べてみましょう。もち米が入っているのでモチモチとして、柔らかい触感がたまりません。かんころ餅は、素朴な甘さが何ともいえない懐かしさを運んできます。

長崎出身で他県に住んでいる人であれば、かんころ餅を食べれば故郷が懐かしく感じることでしょう。

かんころ餅を味変で楽しむ!アツアツのかんころ餅にバターのせ

かんころ餅を普通に食べるのに飽きてきたら、味変してみましょう。ほくほくのサツマイモには、バターがすごく合いますよね? じゃあ、サツマイモでできたかんころ餅にもきっと合うはず!ということで、かんころ餅にバターを載せてみました。

バターを載せると、かんころ餅の温かさですぐに溶けます。溶けたバターがたっぷりついたかんころ餅を口に運ぶと、これは美味しい! かんころ餅の味が別物みたいに変わります。通常のかんころ餅は素朴な甘さですが、バターのせはちょっとリッチな甘さになるんです。これはぜひ試してもらいたい食べ方です。

異国情緒あふれる長崎にお越しの際は、ぜひ長崎の田舎名物おやつ「かんころ餅」を食べてみてくださいね。手頃なお値段ですので、長崎のお土産としても人気ですよ。