残暑こそ熱中症に注意!夏に疲れた身体を回復させる食べ方
スポーツ栄養士、健康食育シニアマスターの馬明真梨子です。白熱する高校野球にくぎ付けの毎日! お盆を過ぎてもまだまだ暑さが続きそうですが、暑さが和らぐ時こそ体調を崩しやすく、熱中症のリスクも高いので、まだまだ気をつけなくてはなりません。過去の記事と合わせて食事のポイントをチェックしていきましょう。
暑さの疲れは残暑、秋にやってくる!
今年の夏は梅雨が明けてからずっと気温が高く、私の住む広島でも「高温注意報」が出ていない日を見ることがほとんどないような気候です。
暑さへの慣れや慣らしの期間がなかった今夏は、日々の食事や睡眠などで身体のリカバリー(疲労回復)ができていない方が多くいるだろうと予想しています。
身体の細胞は日々入れ替わっていますが、最長で約90日と言われています。きょう食べたものの結果が約3ヵ月後につながっているのです。毎回の食事を少しでも気にかけているか、この積み重ねが秋ごろの「体調」に大きく影響しています。
旅行や長期休暇で普段と違う生活リズムや食事だった方、帰省等でおいしいものを食べ過ぎた方なども身体を「日常」に戻す食べ方を意識していくことが大切です。
温かく、よく噛んで食べる食事を意識しよう!
では、どのような食べ方を意識していくといいのでしょうか。
「5月から始める!夏バテしない食べ方」 では、「朝食がポイント」「温かい食事が大事」というお話をしています。
朝食は就寝時に下がった体温を上げる働きやエネルギー補給などの役割があります。身体の中は約37℃に保たれており、消化吸収を行う胃腸が活発に動くためには温かい食事が理想的です。
また、よく噛んで食べることで、寝起きの胃腸の働きを後押しする役割や消化吸収率を高めたり、自律神経のコントロールをよくする働きがあります。ごはんと味噌汁の朝食がおススメですが、パン食の日は具だくさんの野菜スープを一緒に食べてもOKです。
楽しく食べているか、が一番大事!
いくら栄養バランスの揃った食事や栄養価の高い食材を準備しても、胃腸で消化され身体に吸収されなければその効果は発揮されません。
先述した「咀しゃくの消化吸収を促す食べ方」ですが、食事の時間が楽しいか、スマホを見ながら食べていないか、仕事をしながら食べていないかも消化吸収に影響を与えています。消化吸収が行われている時は「副交感神経」が働きます。リラックスしているほうが消化吸収力は高くなります。
栄養バランスやカロリー、栄養素に目を向ける方が多いですが、どのように食べるかもとても大切です。食事の時間を大切にすることが、疲れた体を癒し回復させるためには必要です。食事のあり方をこの機会に見直してみましょう!
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