こんにちは、台湾在住のたべぷろ編集部員HOZです。台湾でも30度を超える夏本番の毎日が続いています。そんな暑い日に何を食べたいかというと、真っ先に思いつくのは、マンゴーがどっさり乗ったかき氷です。
ところでこのマンゴーかき氷、どんな種類のマンゴーが使われているかご存知ですか? 台湾で食べられるのはどんなマンゴーか、どんな味か、どうやって食べるのか? 今回はそんな台湾のマンゴーに関するお話をしたいと思います。

台湾でもっとも愛されている愛文マンゴー

台湾産マンゴーの中で最もよく見かけるマンゴーといえば愛文マンゴーです。表皮の色味がりんごに似ていることからアップルマンゴーの名でも知られています。甘くて香りがよく、繊維が太めの果肉が特徴です。最盛期は5月〜7月。

最も生産量が多いということもあり、マンゴーかき氷の上に乗っているのはこのマンゴーであることが多いです。このマンゴーだけを使ってかき氷を作っているため、時期が終わると営業を停止してしまうというお店もあるほどなんですよ。

台湾のかき氷は大きく分けて二種類、日本と同じく水だけで作った氷を使うものと、アイスキャンディのような味つき氷を使うものがあります。後者は前者と区別して「雪花冰」と呼ばれます。

雪花冰の味の種類は様々ですが、中にはもちろん、マンゴー味の雪花冰もあります。マンゴー雪花冰onマンゴーもどうぞお試しあれ!!

他にも、台湾スイーツの代表格である豆花にマンゴーをトッピングしたものなどもあります。夏季限定のメニューです。

綺麗な黄色の金煌マンゴーは冷たいドリンクに

愛文マンゴーは赤いですが、金煌マンゴーはといえば黄色をしています。パパイヤにちょっと似ていますが、これもまたマンゴーです。愛文マンゴーよりもだいぶ大きいのが特徴です。

味は愛文マンゴーよりあっさりしていて、繊維が細いです。ゼリーみたいに滑らかで食べやすいので、筆者は個人的にこのマンゴーが一番好きです。

マンゴーフラッペの材料として使われていることもあります。冷たいドリンクは暑い台湾の夏を凌ぐための必需品。なかでも「現打」と書かれているのはその場でカットフルーツを使って作って飲み物を作ってくれるという意味です。

フラッペの他、マンゴーミルクや他の果物と一緒にミックスジュースにするなどの飲み方もありますよ!

台湾にしかない玉文マンゴーでタルト

玉文マンゴーは愛文マンゴーと金煌マンゴーのあいのこです。マンゴーの産地として台湾の玉井というところが有名ですが、玉文の玉はその地名から名前が取られています。品種改良によって作られたため、台湾でしか食べることができないとのことです。

サイズが大きいのと繊維が目立たないのは金煌っぽく、マンゴーらしい味と香りは愛文寄りです。

玉文マンゴーを使って作ったマンゴータルト。繊維っぽくないので、下のクリームチーズとビスケットと一緒に食べても、その点が全然気になりません(愛文マンゴーは時々気になります)。

こちらのタルトはカフェの店長さんが玉文マンゴーを箱買いして作ったのだそう。毎年夏だけの季節限定商品です。

砂糖漬けにしていただく土マンゴー

土マンゴーは他のマンゴーに比べて小さめです。色は緑色をしていますが、皮を剥くとマンゴーらしい黄色をしています。カットして食べるなら表皮が黄色くなってきたら食べごろです。繊維がかなり多く、甘酸っぱいのが特徴です。

この土マンゴー、ナマで食べる他、ドライフルーツにしたり、皮を剥いて細く切り、塩につけ水気をとり柔らかくしたのち、よく洗って塩分を取り、砂糖漬けにして食べたりします。

砂糖漬けにする場合は、熟れきっていない青い状態の土マンゴーを使います。熟れたものは調理に向かないそうです。他の種類のマンゴーを使って作ることもありますが、いずれにせよ熟す前のマンゴーを使います。

古い歴史をもつ高級品、黒香マンゴー

土マンゴーと同じく外側が緑色のマンゴーに、黒香マンゴーというものがあります。その昔台湾がまだ日本統治下であったころ海外から台湾に持ち込まれたマンゴーの品種で、当時は台湾の気候や風土に合わず、2年に一度程度しか実をつけることがありませんでした。それが徐々に台湾の気候に適応していき、現在の状態にまでなったのだそうです。

少し龍眼のような風味があり、繊維も細く食べやすいです。生産量が少なくやや高級なマンゴーで、スーパーで購入すると1つ100元を超えることも(果物の専門店や伝統市場で購入するともっと安いです)。

栽培している農家が少ないのと、皮が緑であるため熟したタイミングが分かりづらいため手の感覚によって収穫時期を確かめなければならないそうで、なかなか手間暇かかるマンゴーである模様です。

参考サイト:
黑香芒果 淡淡龍眼香 識途老馬愛之味 自由時報電子報
芒果家族 黑香 行政院農業委員會

香りはまるで桃のよう、水蜜桃マンゴー

名前からも分かるように、マンゴーながらほんのりと桃のような香りがするのがこの水蜜桃マンゴーです。見た目は愛文マンゴーに似ていますが、愛文マンゴーより水分が多く、若干さっぱりした味をしているのが特徴です。

繊維は太めで、この点も愛文マンゴーと少し似ています。マンゴー自体のサイズが金煌や玉文マンゴーに比べて小さいので、カットして食べるとあっという間になくなってしまいます。香りを楽しみながらゆっくり味わってくださいね。