「ニンジン、食べて!」息子の好き嫌いとの戦い
子育て応援ライターで、おっちゃんとおばちゃんのハイブリッドかあちゃんのテミタ夏です。今回は、たくさんあるセガレの苦手な野菜の中から、一般的なメニューへの登場頻度が高いニンジンについてお話いたします。
他のものに「偽装」する作戦
お料理をしている時に子どもが苦手な野菜、使うかやめるか、迷うことがありますよね。無理なものは無理、でも可能な限り食べてほしい。でも無理なら仕方ない。でもでもでもやっぱり・・・(笑)
分かっちゃいるけど、何もせずにいられないのが我々、日本のかあちゃんです。揺れるかあちゃん心は複雑。
「もやもやしてても始まらない」とばかりに、勝手に戦いを挑んで来ました。敵はニンジン? いえ、セガレが背負ってる「好き嫌い」。
まず思いついたのは、ケチャップライス。あの色に、ニンジンに溶け込んでもらうことにしました。ごはんを炊く前にニンジンを擦りおろして、ケチャップと粉末スープで味付けしてスイッチ・オン。
本当に見事に化けますので、セガレに「ニンジン食べられた!おいしい!」と認識させる本来のミッションはかないませんが、全く気付かれず、とにかく食べてもらうことはできました。
ニンジンを、ニンジンとして食べてもらえる日まで、ニンジンにはガマンしてもらっちゃう・・・後味の悪い作戦となりました。
完敗でした・・・ケチャップ炒め煮作戦
次に「これ絶対うまい!」と自信満々で作ったのがケチャップ炒め。
ニンジンをスライスして油で炒め、みりんとケチャップを加えて少し煮詰めました。味見をしたらそれはそれはおいしかったので、勢いよくテーブルに出したのですが。
セガレ「うーん、ちょっとね」
テミタ「な、なんだって!?」ガーン・・・
「ちぇ、おいしいのに」とスネ気味にテミタ一人で完食。
よく煮込む作戦、厚さに注意
以前の記事「好き嫌いってなんだ? 息子を観察していて気づいた「嫌いな野菜を食べる時」」にて、「特急仕上げのカレーのニンジンがまずかった事件」をご紹介しました。そこから、「よーく煮る」というシンプルな方法は、案外有効であることがわかり、様々な煮込みへ展開しました。
カレーをはじめ、シチューや豚汁など、具を複数使う煮込みにはニンジンをできるだけ入れることにしました。
でも厚く切っちゃうと、いくらよく煮ても食べてくれない。
これも発見でした。セガレの場合は厚みを3ミリ以下にする必要があるみたい。3ミリ以下なら、平面が少々大きくても大丈夫。薄くスライスするか、せん切り、みじん切りに。さいの目切りも、できるだけ小さく。
煮込んでニンジンの断面から味が抜ける厚さが3ミリくらいなのかも。
裏技というか、テミタ家では市販のインスタントの味噌汁やスープ、インスタントラーメンにもニンジンを入れちゃうことがあります。ニンジンの千切りをゆで、そのお湯をにんじんごと使っちゃう!ラーメンなら麺と一緒にゆでちゃいます。
すると・・・まんまとニンジン麺、黙って食べるセガレ(しめしめ)って感じになります(笑)
チーズニンジン作戦、お弁当にも
もう20年以上も昔でしょうか、ニンジンをグラタンに使うレシピをテレビで見て真似してから、チーズなどミルク由来食品とニンジンの相性の良さを知りました。
その偉大なレシピからヒントを得たのが、チーズニンジンです。レシピというほどでもありませんが(笑)紹介いたします。
- 千切りにしたニンジンをフライパンで軽く炒めて、薄い塩味をつけます
- 火が通ったかな、くらいのタイミングで粉チーズかピザチーズを、適量振りかけて炒め合わせます
- チーズがとけたら、完成。ニンジンの焼き加減とチーズの量は、「苦手度」に合わせて工夫すると良いでしょう。お弁当にもぴったり!
ニンジンのいろんな部分を知ってもらうために
「ニンジンは甘いから苦手」という子がいれば、「ニンジンは苦いから嫌い」というセガレもいます。同じニンジンなのに、不思議。
これって、注目している部分が違うからじゃないかな、と考えたことがあります。甘みに注目しているか苦みに注目しているかで、意見が違う。だったらどちらも正解ですよね。
つまり子どもの数、人間の数だけ好き嫌いがあるということかも。
セガレが食べた、成功した方法だけじゃなくて、失敗した方法も紹介しているのは、もしかしたらどこかの誰かさんはケチャップ炒め煮をおいしいって言ってくれるかもしれないと思ったから(笑)。
寒い季節はニンジンがおいしい!ので、ちょっとやってみようかな、という気持ちになったらぜひ、参考にしてみてください。
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