名古屋名物ひつまぶしのおいしい食べ方【1月21日は、寒の土用丑の日】
愛知在住フードライター瀬山野まりです。愛知で生まれ愛知のグルメに触れて育ちました。愛知のさまざまな食文化をお伝えしていきます! 今回はひつまぶし。名古屋の名物、名古屋めしとしても有名なひつまぶしですが、家でも簡単に楽しめます。夏の土用丑の日だけではなく寒の土用丑の日にもうなぎを食べてみませんか?
ひつまぶしってどんなもの?
蒲焼きのうなぎを刻み、おひつに入ったご飯に載せていただくうなぎ料理の一つです。名古屋めしとしてよく知られており、名古屋ではたくさんのひつまぶしのお店があります。名古屋市発祥とする説と三重県津市発祥とする説があり、名古屋だけではなく三重県津市でもひつまぶしはよく見られます。
寒の土用丑の日は、夏の土用丑の日にうなぎを食す習慣と同じく、寒の土用丑の日にもうなぎを食べる習慣を、と「うなぎのまち岡谷の会」が制定しました。長野県岡谷市はうなぎの漁獲量、消費量が多く、うなぎのお店がたくさんある町です。
ひつまぶしの作り方と食べ方
うなぎの蒲焼きを細かく刻み、ほかほかごはんに載せ、鰻たれをかけます。そして薬味とお出汁を用意するだけという簡単なものです。おひつの用意が難しい人もいるとは思いますので、もちろん普通の丼でOKです。とりわける椀も用意しましょう。
基本の薬味はねぎとわさびと刻み海苔です。お出汁は最後にお茶漬けにするためのものですが、うなぎのたれが濃いため薄味にしましょう。
食べ方はさまざま
ひつまぶしは器に盛り、まずはそのまま。次に薬味をかけ、最後にお出汁をかけていただきます。薬味はねぎだけ、海苔だけ、わさびだけ、などバリエーションは多種多様。最後まで飽きることなくたっぷりとうなぎを味わえます。
そのまま食べれば脂の乗ったうなぎの旨味がよくわかります。ふっくらしたうなぎそのものを味わえ、うなぎのおいしさを堪能できます。
薬味を載せればぴりっとしたわさびやねぎ、海苔の潮の風味がアクセントとなり、また違う味わいがあります。
お出汁をかければうなぎのタレと脂がお出汁に溶けだします。うなぎやごはんはさらさらとし、お出汁はまろやかなコクが出てとてもおいしく体も温まります。
おひつから椀に分けていただくのでお茶漬けを楽しんだ後に再度そのままの味や薬味をかけた味を楽しめることも魅力です。
うなぎの旬は冬
夏の土用の丑にうなぎを食べる習慣があることでうなぎの旬は夏と思われている方も多いかもしれません。実はうなぎの旬は冬眠前の初冬。天然のうなぎに限った話ではありますが、旬のうなぎは栄養をたっぷり蓄え、肉厚でおいしいです。
うな丼もおいしいものですが、刻んでごはんにかけて食べるひつまぶしもまた違った趣があります。薬味とともに、お出汁をかけてとバリエーション豊かにぜひご自宅でひつまぶしをお楽しみください。
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