夏休み中に手軽に作れるインスタント食品を食べさせて、子どもが偏食になってしまったという悩みに直面しているお母さんは多いのではないでしょうか。偏食の改善は実は家庭で簡単にできてしまうのです。その方法をご紹介します。

夏休み中にインスタント食品を使うことが多くて、子どもがちょっと偏食気味に

夏休み中、1日中お子さんと一緒に過ごすから、3食用意しなければならなかったお母さんはたくさんいたはずです。1日3食をしっかり作るのはちょっと大変なことですよね。1食だけちょっと力を抜きたいと思って、インスタントのラーメンや焼きそばなど作ったお母さんも多いことでしょう。

インスタント食品は味がしっかりしているので、子どもも喜んで食べられる食品です。お母さんも楽ができるし、まさに一石二鳥!

しかし、インスタント食品のおいしさに味をしめたお子さんが、お母さんの手料理では物足りなくなってしまったという話もあります。私自身、小学校の夏休み中のお昼ご飯はファストフードばかりだったことがあって、夕飯もハンバーガーがいいと親にねだったことがありました。

お母さんの立場からすれば、栄養素がかたよっているものばかり食べさせたくないですよね。しかし、お子さんはインスタントラーメンやカップ焼きそばがいいと主張し、お母さんの料理を食べてくれない・・・

このままずっと手料理を食べなくなったら・・・好き嫌いが激しくなったらどうしようと心配になってしまいますよね。ですが、そのお子さんの偏食は克服することができます。しかも、自宅にある食材を使った簡単な方法なので、ぜひトライしてみてください。

冷蔵庫にある食材で、インスタント食品も栄養たっぷりな料理に

私も3歳の娘がおり、幼稚園の夏休み中はお昼ご飯にインスタントラーメンを用意することがありました。「チュルチュルおいし〜」と言いながら、おいしそうに食べるんです。

このインスタントラーメンは乾麺とスープの素しか入っていないので、子どもの成長に欠かせない栄養素が多いとはいえません。そこで、冷蔵庫にある食材をトッピングに活用しました。

私が使ったのはこれらの食材です。

  • にんじん(ビタミンC)
  • ねぎ(ビタミンA)
  • わかめ(ミネラル)
  • 鶏肉(タンパク質)
  • 卵(タンパク質)

()はそれぞれの食材に多く含まれている栄養素です。これらの食べ物を追加して、子どもの体を作るタンパク質、免疫力をつけるビタミン、スムーズな便通を促すミネラルがとれるようになりました。

子どもが楽しいと感じる食べさせ方に挑戦!

もちろん、子どもの好き嫌いによってはまったく手をつけないこともあるかもしれません。そんな時は、子どもが楽しいと感じる食べさせ方に挑戦してみてはどうでしょう。具体的な例は次のとおりです。

  • 具材の切り方を変えてみる(写真にある花形のにんじんのように)
  • お母さんが「あーん」と食べさせてあげる
  • 「〇〇も食べられたらすごいよね!」などと声をかけて、自分から食べてみようとする気持ちを促す
  • お母さんと分け合って、「おいしいね」と言いながら食べる

私の娘は人形のお世話がマイブームなので、食事の時間も人形と一緒に過ごすようにして、食事を楽しめる工夫をとっています。

ぜひお子さんの様子を見ながら試していただきたいです。次のステップとして、使っている食品の切り替えをしていきます。ラーメンの場合だと、インスタント食品の乾麺ではなく生麺にしたり、おそばに変えたりといったバリエーションの変化です。

味付けは備え付けのスープの素ではなく、しょうゆや味噌など調味料を使ってみましょう。こうして、インスタント食品から手料理へと自然な流れでシフトチェンジができますよ。

インスタント食品から手料理への切り替えは焦らなくて大丈夫

しかし、あの手この手を使っても、子どもの偏食の改善が見られないということはあるかもしれません。まったく食べないからといって、お母さんがさらに焦ったり、苛立ったりするのは親子にとって非常に悲しいことです。偏食はすぐには直らないということを理解しておくようにしましょう。

子どもの偏食の改善は、時間がかかります。それまで大好きだったものが急に食べられなくなることは、子どもにとって大きなストレスです。最初のうちは「まぁこんなものかな」と、あまり期待せずに構えるようにしましょう。

子どもはお母さんの作ってくれる料理に愛情を感じます。しかし、たまに目移りして、インスタント食品にハマってしまうことがあるのです。大人でも「たまに食べるとおいしい」ということもありますよね。

子どもがつい夢中になってしまうことを理解しながら、偏食の改善に取り組むことで親子ともにストレスがかかることが少なくなります。

「今日はこれを食べてみない?おいしいよ!」といったように、楽しい気持ちや声かけで子どもの偏食を直していくようにしましょう。